7月24日に放送されたドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK)は、女優の宮沢りえにスポットライトを当てた。舞台「クヒオ大佐の妻」(5月19日~6月11日)に出演した宮沢に密着、その女優魂に迫った。
米軍パイロットと称し、女性を騙し続けた伝説的詐欺師・クヒオ。そのクヒオの妻を宮沢が演じた。番組では、顔合わせから立ち稽古に至る、舞台が始まる直前までの宮沢の姿にフォーカスしている。
「宮沢といえば、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を3度も受賞するなど、今や日本を代表する女優の1人です。その宮沢が1つの演技、1つの台詞に苦労する姿が画面を通じて、ひしひしと伝わってきました。第一線の女優でいることが、いかに大変なのか。今回、宮沢が稽古に励む姿を見るだけでも、誰もが理解できたと思います」(映画雑誌ライター)
宮沢の演技に対する真摯な姿勢とともに、もう一つ画面を通じて強く伝わってきたことがあった。
「宮沢の顔です。美しさは相変わらずですが、稽古時の宮沢はスッピンに近いときがあり、その時は目の周りの小ジワ、ほうれい線が目立ちました。お肌もカサカサした感じ。44歳は決して若くはありませんが、老け込む年齢でもありません。ストレスが大きいのではないかと心配されますね」(美容雑誌のライター)
番組のラストで、恒例の「プロフェッショナルとは?」という質問に宮沢はこう答えている。
「そのことに対して、身を削る覚悟がある人のことを、プロフェッショナルっていうのかなって」
演技に身を削りすぎて肌に悪影響を与えたとすれば、女優としてそれは名誉のシワと言えるだろう。