2017年夏ドラマの8月17日現在の視聴率ランキングは1位「コード・ブルー」(フジテレビ系)、2位「刑事7人」(テレビ朝日系)、3位「過保護のカホコ」(日本テレビ系)、4位「黒革の手帳」(テレ朝)、5位「カンナさーん!」(TBS系)、6位「遺留捜査」(テレ朝)、7位「ごめん、愛してる」(TBS)、8位「ウチの夫は仕事ができない」、9位「愛してたって、秘密はある。」(共に日テレ)、10位「警視庁ゼロ係」(テレビ東京系)、11位「ハロー張りネズミ」(TBS)、12位「僕たちがやりました」、13位「警視庁いきもの係」、14位「セシルのもくろみ」(すべてフジ)だった。
過去2回のシーズンでは、いずれも平均視聴率15%を超えた月9ドラマ「コード・ブルー」は、大いに期待され、初回こそ16.3%と好スタートを切ったが、回を重ねるごとに右肩下がりとなっている。その原因は、“ドクターヘリによる緊急救命”という大前提が覆され、単なる緊急救命物語になってしまい、視聴者離れにつながったようだ。
テレ朝は、上位6位までにすべてのドラマがランクイン。堅実な作品作りで、安定した力を見せつけた。一方、フジは月9以外のすべてが最下位争いと、明暗くっきり。
また、放送前はそれほど期待されなかった「過保護~」と「カンナ~」は、家族で安心して観られるコメディータッチが支持されている。逆に、TOKIOの長瀬智也をはじめ、人気若手俳優の吉岡里帆、坂口健太郎や六角精児、池脇千鶴、中村梅雀、大竹しのぶと演技達者な布陣で期待された「ごめん~」は苦戦。原作が韓国ドラマであるがゆえに、このところキナ臭い朝鮮半島問題のあおりを食らったようだ。
終盤戦に向け、「コード~」は1位を死守できるか、それとも「過保護~」か「カンナ~」が逆転するのか注目されるところだ。