「食後過血糖」という状態をご存知ですか? 文字通り、食後に血糖値が高くなることをいいます。
空腹時の血糖値の正常値は100mg/dL未満といわれていますが、空腹時血糖が正常値であっても、食後1時間の値が180mg/dL、2時間の値が140mg/dLを越える場合、「食後過血糖」という状態になっていると、管理栄養士の足立香代子さんはいいます。
足立先生によると、食後過血糖を数年から10年ほど放置すると、空腹時の血糖値も上昇することがわかってきたそうです。
空腹時の血糖値が上昇する病気といえば、糖尿病がよく知られていますが、他にも、がんや認知症などのリスクがあるそうです。そうと知れば、できるだけ血糖値が上がりにくい食事をしたいですよね。
そこで、足立先生がすすめているのが「舞茸」。おにぎりの前に舞茸を食べると、おにぎりだけの場合に比べて、食後の血糖値が抑えられたそうです。
健康診断で、糖尿病はまだまだ大丈夫と思っている人も、もしかしたら予備軍の食後過血糖かもしれません。それが舞茸で回避できるとは驚きですね。
ちなみに、舞茸の料理で注目なのが、モデルの小森純さんが「母の味」として自分でもよくつくるという、舞茸と豚バラと厚揚げの煮物。参考にして取り入れてみるのもよさそうです。