女性ファッション誌「Ranzuki」の誌面にて、女性読者モデルらが考えたデート服コーデを、男性読者モデルが徹底的にコキおろして炎上している。評論家よろしく登場しているのは、CDのリリースやブランドのプロデュースなどで活躍するこんどうようぢ、そしてジェンダーレスモデルとしてテレビにも出演しているとまんの2人だ。
しかも、その切り捨て方が酷い。「これ、無理! デートにコレで来るの!?」(ようぢ)や、「いいところなしだね、これはマジで。」(とまん)と、頭ごなしの全面否定である。これに対して世間の女子からは「たかだか読モが何調子乗ってんの!?」など怒りの声が殺到。最初に反論の声をあげた女性のツイートは7万回以上もリツイートされており、世の女性たちの怒りがいかに広範囲にわたっているかを示している。
当のようぢは、自らのツイッターで釈明。だが、発売されるまで誌面を見ていなかったとか、自分が言ってないことを編集部が書いているなど、責任逃れに終始する態度が火に油を注いでいる始末だ。こんな暴言を吐く男性読者モデルとは何者なのか? 若者向けファッション誌の事情に詳しい広告代理店関係者が教えてくれた。
「最近の読モは雑誌主導ではなく、ファッションブランドが主導しているケースが多いんです。特定ブランドの素人モデルが緩やかなグループを結成し、イベントやファッションショーなどを開催しています。そのなかで人気メンバーがファッション誌に取り上げられ、それをキッカケにタレント化するケースもありますね」
今回やり玉に挙げられているようぢやとまんも、そんな経歴を持つ。そして彼らはツイッターなどのSNSを通じて名前を広めており、フォロワーが数万人にも及ぶのは当たり前。大人の知らないところで、若者たちに大きな知名度や影響力を持っていたりするのだ。
「彼らのイベントでチェキ会を開くと、地方から泊りがけで来るファンもいるほど。しかも女性モデルとは違って、彼らは撮影の際にファンを抱きしめたりとスキンシップにも積極的。撮影時には他のファンから見えないようにして、その密室感にファンはメロメロです」(前出・広告代理店関係者)
たしかに地方の女性ファンにしてみたら、ネットの向こう側にいる雲の上の存在と触れ合えるとは夢の空間だろう。だが考えようによっては風俗店の個室サービスと大差ないわけで、女性心理を悪用したあくどい商売とも言えそうだ。そんな彼らの将来性はいかがなものか? 前出の広告代理店関係者が教えてくれた。
「実は男性読モにはお坊ちゃんが多く、つかの間の人気者を楽しんだあとはすっぱり辞めて、親のコネで就職していたりします。その一方でルックスの良さや発言の面白さでのし上がってきた叩き上げ組には、芸能活動を続ける連中も多いですね。ただほとんどの場合、次代の若手読モにポジションを奪われ、鳴かず飛ばずで終わるケースが少なくありません」
下からの突き上げも激しそうな読モ業界。この2人が今回の暴言をきっかけに、今のポジションが危うくなる可能性もありそうだ。
(金田麻有)