肝臓は有害物質を無毒化してくれる重要な臓器ですが、異常があってもなかなか症状に表れないので、常に状態を把握しておきたいものです。
ところでこの肝臓、お酒で負担がかかるから、休肝日を設けているなんて人もいるかもしれません。しかし、お酒さえ控えれば、肝臓は安泰というわけではないのです。実は、「酸化した油」も、肝臓に大きな負担がかかるといわれているのです。
管理栄養士のながいかよさんの著書「仕事で圧倒的な成果を残すハイパフォーマーが実践する 飲食の技術」(すばる舎刊)によると、私たちの身近にある酸化した油といえば、一定期間放置した揚げ物やポテトチップスの油があるそう。新しい油で作ったとしても、長時間放置すれば食材に吸収された油は酸化します。なので、唐揚げや天ぷら、コロッケなどは、できるだけ揚げたてを食べたいものですね。
そして、肝臓を大事にしたいなら、そもそも古くなった油を調理に使わない、大量に油の含んだ食品は避ける、食品添加物が多い食品は避けるなどの気配りが必要といえそうです。
生命活動に重要な役割を果たす肝臓。ぜひとも意識して、悪い「油」から守るようにしましょう。