やはりこの時期の選挙ドラマは無謀だったのか。10月16日にスタート予定だった月9ドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」(フジテレビ系)が、放送開始を一週間後の23日に遅らせることを正式に決定した。
フジでは16日が衆議院選挙の公示期間中のため、総合的に判断したと説明。放送スタート日は投開票翌日となる。一部には安倍首相と親交の深い日枝久・元フジテレビ会長に“忖度”したからとの説も流れているが、いずれにせよ本作に関しては、同局の政治部や社会部で「この時期に選挙ドラマなんてやめてくれ」との不満が渦巻いていたと言われる。それが今回の放送延期により、バラエティ部門までが激怒しているというのだ。
「フジテレビの看板でもある月9ドラマには毎回、全社挙げての協力態勢が敷かれます。たとえば主演の篠原が様々なバラエティ番組に出演し、番宣を行なうというもの。ところが放送日が変更になったことで、それらの内容を修正したり、最悪の場合は撮り直しになる恐れが出てきました。ただでさえギリギリのスケジュールで制作している現場にしてみれば、勘弁してくれといったところでしょう」(テレビ局関係者)
仮に番宣のVTRで篠原が「10月16日スタート」とコメントしていたら、その場面は使えなくなってしまう。また、番宣は放送直前に打つのが最も効果があるため、番宣の放送日自体を一週間後にズラさざるを得ない可能性すらあるのだ。
ほかにもフジテレビ本社ビルにはドラマのポスターや垂れ幕が数多く掲示されているが、そこに「10月16日」と入っていたら、刷り直しも含めた修正が必要だ。そのため宣伝部や総務部まで巻きこんだ大騒動になりそうなのだ。今回の放送延期に巻き込まれたスタッフたちの恨みつらみが、ドラマの出来に影響しないことを祈りたいものだ。
(白根麻子)
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