松坂桃李の主演映画「マエストロ!」が1月31日に公開された。人気漫画の実写化で、解散した名門オーケストラが謎の初老指揮者の指導で再生していく様を描いた作品だが、公開2日間の観客動員数は6位と好調なスタートを切った。
「音は仕方ありませんが、松坂くんは演奏の手などの動きに関して一切吹き替えをしませんでした。映画には監督の他に音楽監修チームもいますから、なかなかOKが出ず、何度も繰り返していましたよ。完成まで1年8カ月かかったこともあり、キャストもスタッフもかなり思い入れのある作品です。31日に行われた舞台挨拶では、指揮者役の西田敏行さんが『素晴らしい努力と情熱と集中力。キャリアを積んで日本映画を牽引するビッグな俳優として成長を続けてほしい』と松坂くんを絶賛。彼も感激していましたね」(映画関係者)
今まで尊敬する俳優は映画「麒麟の翼」で共演した阿部寛と言っていたが、今回の映画出演で西田のことも尊敬するようになったという松坂。俳優としてだけでなく、その器の大きさを目標にしているという。西田に詳しい芸能関係者が語る。
「西田さんは都内にいる時は、財布には常に現金30万円が入っています。これは毎朝、奥様が確認し、無くなると補充しているんです。地方に行く時は100万円入っているそうですよ。以前、西田さんと武田鉄矢さんがお互いの関係者を連れて茨城県の大洗にゴルフ旅行に行ったことがあり、私も同行しました。2泊3日だったのですが、費用は全て西田さんが出してくれたんです。武田さんサイドの分も含め12人分ですよ。西田さんの方が2歳年上で先輩ではありますが、驚きましたね。武田さんもさすがに、『西やん、晩ご飯は俺がおごるよ』とバツが悪そうに言っていました(笑)」
「マエストロ!」の打ち上げでも皆にご馳走したという西田。大物俳優の太っ腹な行動に、松坂は「自分もいつか」と誓ったそうだ。