10月23日にスタートしたドラマ「民衆の敵」(フジテレビ系)。本作は篠原涼子の演じるヒロインが普通の主婦から市議会議員に立候補するという内容で、主題は選挙を軸に描かれる人間模様にある。ところがフジテレビの番宣が災いして、本作をイケメンぞろいのラブストーリーと勘違いしている人が少なくないというのだ。テレビ誌のライターがささやく。
「フジテレビでは20日までのあいだ、14年に放送された篠原主演のドラマ『ラスト・シンデレラ』を平日の午後3:50から再放送。画面の右上隅に『篠原涼子主演「民衆の敵」』というテロップを入れ続けていました。この『ラスト・シンデレラ』は平均視聴率15.2%をマークしたヒット作でしたが、なにしろ4年も前の作品なので、内容を覚えていない人も少なくありません。そのためこの番宣を『民衆の敵』の先出し映像だと思い込む視聴者も多く、『篠原の演じる美容師が、これから出馬するんだな』と勘違いする人が少なくないというのです」
この「ラスト・シンデレラ」には菜々緒が出演しており、その見た目が現在の菜々緒と変わらないことも、4年前の作品には見えない原因となっているようだ。そして藤木直人と三浦春馬という二人のイケメンが篠原と絡むシーンが多いことから、「この二人がどう選挙に関わってくるのだろう」と思いながら、この再放送を観ていた視聴者もいたという。
「22日に投開票される衆議院選のあおりを受け、『民衆の敵』が1週間スタートを遅らせたことは大きなニュースとなりました。そのため視聴者のほうも『放送開始が遅くなったぶん、こうやって先出し映像を流しているんだろうな』と考えても不思議はありません。いざドラマが始まったら、藤木や三浦が出ていないことを疑問に思う人すら出てくるかもしれませんね」(前出・テレビ誌ライター)
ともあれフジテレビが月9巻き返しのために、なりふり構わぬ番宣を行なっていることは間違いないようだ。
(金田麻有)