ドラマのキャッチフレーズが「2人の男性の間で揺れ動く、一筋縄ではいかない三角関係ラブストーリー」ということから、軽~い感じのラブコメを想起して観た視聴者をあっさり裏切った吉岡里帆主演の「きみが心に棲みついた」(TBS系)。
自分に自信が持てずネガティブな性格で、パニックになると挙動不審になることから“キョドコ”と呼ばれている小川今日子(吉岡)。その今日子をDVで支配する星名(向井理)。
第1話の感想としては「キョドコはイライラするし星名はキモすぎる」「星名、怖すぎ! 今日子にあれだけ執着して、いじめいたぶるのは異常としか思えない」など、番組途中で脱落した人も少なくない。また、「人生で1度でも似たような経験があると、なんか見るの辛い」「ヤバイ、自分を見ているようでしんどい」など今日子の姿を見て、自身に投影する視聴者もいたようだ。
「星名のDVは確かに恐怖を感じるでしょう。けれども、ドラマとして客観視もしくは俯瞰することで、現在進行形の体験者にとっては気づきになる。場合によっては、DVから脱却するきっかけにもなるでしょう。また、知人からDV被害の相談を受けている人は、被害の実相や当事者心理を知ることで、なんらかの手助けにつなげられるかもしれません」(男女問題に詳しいジャーナリスト)
第2話では、星名と決別宣言するも、結局彼の支配から逃れられない今日子が描かれている。このドラマが何を視聴者に投げかけているのか、気になるところだ。