絵画鑑賞といえば、エグゼクティブ層がたしなむ趣味のように思えます。あまり馴染みのない人にとっては、美術館などに行ってはみたものの、「絵画のことはよくわからない」「どう観たらいいのかわからない」なんてことはありませんか? そこで、少しだけでも絵画鑑賞のコツを知っておきましょう。
雑誌「日経WOMAN」が主催する「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2013」を受賞し、NHK総合系列のドラマ「マチ工場のオンナ」のモデルにもなった諏訪貴子さんは、ピカソの絵を観て、晩年になっても純粋な汚れのない心で、子どものように楽しんで絵を描くことを目指していたことに心を打たれたといいます。絵画鑑賞は、ただ美しい、きれいだと絵画を観るだけではありません。諏訪さんのように、その画家の心に触れるチャンスでもあるのです。そんな観方が、成功者の背中を押すきっかけになったのかもしれませんね。
絵画鑑賞では、構図や色、筆遣いなどを、他の時代の作品と比較分析しながら鑑賞するなどとよくいわれますが、「こうあるべき」という考えは取り去って、純粋に絵画と対面するのがよさそうです。
「有名だから」「評判が高いから」という理由で、美術展に出かけるのもいいでしょう。でも、そこから純粋に画家と対話しながら、何かをつかみとるのが、絵画鑑賞の醍醐味なのかもしれませんね。