1998年に亡くなったロックバンド「X JAPAN」のギタリストhideが、5月2日に没後20年を迎え、様々なイベントと共にその死を惜しむ声が、改めて寄せられている。
20年前、ロスで訃報を聞いたリーダーのYOSHIKIは、当時のことを3月30日に放送された番組「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)の中で、涙ながらに語った。
「YOSHIKIは死んだことが信じられず、翌日、日本へ帰る飛行機の中でそのニュースを見て号泣。空港からhideの元へ直行して対面した際、何度もhideの体を揺すって起こそうとしたことを明かしていました」(エンタメ誌ライター)
その年の5月6、7日に営まれた東京・築地本願寺の葬儀には、7万5000人が訪れ、7日の告別式ではファンの列が築地本願寺から隅田川沿いまでおよそ2キロも続いた。そんな中、洗脳騒動で前年に脱退したToshIも姿を見せ「Forever Love」を熱唱している。
「hideは87年にYOSHIKIに誘われ、当時の『X』に加入。バンド活動は勿論、私生活でも仲が良く、デビュー当時2人で東京ディズニーランドに行ったエピソードもスポーツ紙のインタビューで明かしています。2000年を目処に新しいボーカルを据えて、新しいXを作って世界に向かっていく夢を語っていた矢先の死。当時、自死ではないかと見られていましたが、YOSHIKIは『自死ではない』と出演した番組『金スマ』の中でも断言していました」(前出・エンタメ誌ライター)
X JAPANが再結成された後、2014年の米マディソン・スクエア・ガーデン、2017年の英ウェンブリーアリーナ公演などの海外公演でもhideがギターを弾く映像が演出として流されるなど、hideは今もX JAPANのステージに立ち続けている。
「海外進出は、自分の夢であるのと同時に、hideの悲願でもあるとYOSHIKIは、2017年に日本で公開されたドキュメンタリー映画『WE ARE X』などの中でも語っています。hideの存在がなければ、再結成後のX JAPANの活躍はなかったのでは…」(音楽ライター)
5月2日には、川崎・クラブチッタで献花式。4月28、29日には東京・お台場野外ステージで追悼ライブが行われる。X JAPANの名前と共にhideの名前も永遠に語り継がれていくに違いない。
(窪田史朗)