フィギュアスケートの羽生結弦選手がみずからプロデュースした凱旋と感謝のショー「Continues with Wings2018」が、4月13日から15日の3日間、東京・調布市の「武蔵野の森総合スポーツプラザ」で開催された。盛りだくさんの企画でイベント全体を通して大盛況だったのだが、大きな反響を呼んだのが羽生選手の演技の解説だ。
「解説者でおなじみの佐野稔氏のトークと、選手としての活動を引退したばかりの無良崇人の演技による解説です。リハビリ中でジャンプの跳べない羽生選手に代わり、羽生選手の得意とするジャンプについて無良が実演し、佐野氏が解説するというもの。初日はイーグル(足をのばして180度開いた状態で滑る)からのトリプルアクセルを跳ぶ、羽生選手ならではの高得点の技を取り上げました。
羽生選手は、自信がないという無良に『5回転半跳んでもいい』などとちゃかして実演を促し、うまくいくと『イーグルから跳ぶのは初めて見た』『プロになったから、いろんなことに挑戦しないと』などと無良を“口撃”。最終日にはカウンター(ターンの軌跡を途中で切り替えて滑るステップ)からのトリプルアクセルを実演してもらったのですが、佐野氏と二人で、『今日のは簡単だよ』とあおり、『まさかあれで終わりじゃないよね』と何度も実演をリクエスト。笑いながらムチャぶりを重ねるいたずらっ子のようなノリで笑いを取っていました。もちろん、無良と気兼ねのない間柄だからこそのムチャぶりなのですが」(スポーツライター)
高度なテクニックをプロの解説つきで目の当たりにし、さらに羽生選手のお茶目ないたずらっ子ぶりも堪能‥‥。ファンにとっては大満足のイベントだったことだろう。
(芝公子)