4月22日にスタートした連続ドラマ「ブラックペアン」(TBS系)。初回視聴率は13.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と好調な滑り出しで、ダークヒーローを演じる主演を務める嵐・二宮和也の演技が評判だ。
同ドラマは「チーム・バチスタの栄光」などで知られる人気作家・海堂尊氏の小説「新装版 ブラックペアン1988」(講談社)が原作。二宮演じる孤高の天才外科医・渡海征司郎はヒラの医局員だが、手術の成功率は100%。性格は傲慢で態度は横柄、そんな彼が闇に包まれた大学病院のさまざまな問題に立ち向かっていく。
第1話から二宮演じる“渡海節”が炸裂。ミスを犯した医師に対しては「この婆さん、殺したらお前死ね」と罵倒。患者を助けるために「いくら払えば助けてくれるんですか?」と懇願した研修医に「1億な。払い終えるまでお前は俺のために一生ここで働け」と暴言を吐いた。
ネットでは、二宮の若さが役に合わないという声もあったが、「二宮和也さんの芝居に力がある」「ニノの演技、すごすぎる」「ニノの手術シーンが素晴らしい」など、高い演技力を認めるコメントが多かった。
テレビ誌記者は、今回の役どころは二宮の当たり役だと評価する。
「渡海は孤高の拝金主義者ですが、二宮本人もお金にうるさく、友だちが少ない。共通する部分が多く、演技がしやすかったのかもしれません。二宮のケチぶりは嵐のメンバーや後輩たちがこれまで何度もテレビで紹介しています。『趣味は記帳』と言い、メンバーと一緒に食事に行くときは基本的に財布を持っていかない。食べ物に関しても、美味しいと感じるのは安いもので、高いものは美味しく感じないとか。16年6月5日にオンエアされたラジオ番組『二宮和也 BAY STORM』(ベイエフエム)では、友達が2人くらいしかいないことを明かしています」
地で行っているわけではないだろうが、演技が評価されるのも納得だ。
(石田英明)