ウケたいために「話を盛る」。この言葉、今では芸能界だけでなく一般的に使われるほど定着している。
バラエティ番組で、特にこの「盛り」が多いとされるのが芸能人の貧乏時代の話だろう。
「ワイルド系昆虫食エピソードを披露したのは、両親が離婚し、祖父母に引き取られた風間トオル。彼は石や砂を食べ、部屋に入ってきたカマキリを食べていたらしい。釈由美子はバースデーケーキの代わりに豆腐が出てきて、ロウソクを吹き消した後に醤油をかけて食べたという食べ物アレンジ系。中居正広はご飯のカサを増やすために、水をかけたご飯、“水かけご飯”を食べていました。マギーは売れない俳優だった父が作るすき焼きが変わっていて、そのすき焼きは“停電”になると出され、牛肉でなく豚バラ。何の肉かわからないようにという親心らしいのですが、少なくとも豚肉が常備されていて、なおかつ停電という偶然が重ならないとできない芸当ですよ(笑)」(週刊誌記者)
麒麟・田村裕が「ホームレス中学生」を上梓して以来、芸能人の貧乏自慢はエスカレートするばかりだ。
「声優の平野綾が貧乏時代にティッシュに醤油を付けて食べていたと発言して『2秒でわかるウソ』などと、ネットで叩かれました。鼠先輩は天然記念物のオオサンショウウオ風の謎の生物を食べたと自伝で告白しています。あえて“風”と言って濁すところがミステリーですけど」(女性誌記者)
どんなに大風呂敷を広げても「では、実際に食べてもらいましょう!」という流れにはならないことは、みなさんよく御存じで‥‥。