3月末にNHKを退社してフリーになり、マツコ・デラックスも所属する芸能事務所のナチュラルエイトと契約した有働由美子アナ。NHKでは紅白歌合戦の総合司会など華々しい仕事を歴任し、現役アナウンサーとしては初となるニューヨーク勤務も経験、フリー後もその活躍が期待されている。
すでに各局による争奪戦が繰り広げられているとの報道もあるなか、どんな番組に登場するかが注目の的になっているが、業界の一部からは彼女の将来に対する不安の声もちらほら聞こえてくるというのだ。番組制作会社のスタッフが耳打ちする。
「制作現場では、有働アナにそれほどの需要があるのかと疑問に思っている人も少なくありません。たしかに知名度は高いものの、それはNHKの女子アナとしては個性的であり、NHKの番組内では際立っていたから。ただ、フリーアナウンサーとしてはいまひとつ“華”がなく、民放の番組にはハマらない恐れがありそうです」
実際、フリーの女子アナで活躍している面々を見ると加藤綾子や夏目三久といった美人タイプを筆頭に、高橋真麻や女性誌でバストアピールしている田中みな実など、艶っぽさが自慢の女性が受けている。また川田裕美やバナナマン日村勇紀と結婚した神田愛花らは愛くるしいお茶目さで人気だが、そういった要素も有働アナには見当たらないというのである。
「有働アナの支持層は中高年の女性視聴者。番組的には朝から夕方にかけての情報番組視聴者がメインで、その意味では『あさイチ』(NHK)で人気を博していた有働アナはMCに適任と見えなくもありません。しかしNHKと民放では事情が異なり、たとえば朝の情報番組では『スッキリ』(日本テレビ系)の水卜麻美アナや『ノンストップ!』(フジテレビ系)の山崎夕貴アナなど、アラサーのはつらつとした女性アナが人気。また夕方の情報番組では経費削減のためフリーアナを起用しない傾向にあり、いずれにせよ有働アナの出番はなさそうです。だからといって民放流のバラエティ番組に有働アナがハマるとは思えず、正直なところ使いどころが思いつかないというのが実感ですね」(前出・制作会社スタッフ)
その有働アナは、6月9日放送の「世界プリンス・プリンセス物語」(NHK BSプレミアム)でジャーナリストデビューするという。同番組ではヨーロッパで長期ロケを行ったとのことだが、この調子では結局、NHKをメインに仕事を続けていくことになるのかもしれない。
(白根麻子)