6月6日の発売日を前に、公式MVが早くも200万再生を突破するなどバズりまくっているのがDA PUMPの最新曲「U.S.A.」だ。中毒性の高いユーロビートに思わず真似したくなるダンスという最高の組み合わせで話題をさらっている。その人気はリアルタイムでDA PUMPを観ていた30~40代の中年世代はもちろん、ダンスカルチャーにどっぷりハマった20代や、デジタルネイティブのティーンズにまで浸透。YouTubeには「踊ってみた」動画も多数アップされ、その勢いはますます拡大中だ。
ところがそんな話題曲の人気に警鐘を鳴らす声もあるという。とくに6月に入ってからこの曲の影響で、けが人が続出する恐れがあるというのだ。音楽ライターが指摘する。
「覚えやすい振付なので『U.S.A.』の振りマネは今後しばらく宴会芸の定番となるはず。企業の人事異動は6月に行われることも多く、歓送迎会で『U.S.A.』に挑戦するサラリーマンも増えそうです。ところがこの振付ではバランスを取るのが困難な箇所があり、居酒屋の座敷でやろうものなら畳の上で足を滑らせ、転倒する恐れがあるのです。それはサビの『カモン・ベイビー・アメリカ』のところ。左足だけで小刻みにジャンプしながら右足を前後に蹴りだし、右腕を8分音符に合わせて前後に振るもので、足の動きも大変ですし、意外に難しいのが腕の動き。これをシャープにすればするほど重心が高い位置での激しい動きとなり、ステーンと転倒しかねないのです」
このダンスがいかに激しいのかは、DA PUMPを率いるISSAがタレントの朝日奈央とコラボした動画でも明らか。朝日のSNSにアップされている動画を観ると、キレッキレなダンスのISSAに比べ、朝日の動きがもっさりしていることが分かる。しかしスカート姿というハンデがあるとはいえ、朝日はアイドリング!!!で7年半にもわたって激しいアイドルダンスを踊ってきたダンス経験者。その朝日でさえISSAのキレを再現できないのだから、一般のサラリーマンにはかなりハードルの高いダンスであるのは疑いのないところだ。
「それゆえ『U.S.A.』の振り真似をするときには完コピを目指さずに、たとえば左足でのジャンプを省略するといった工夫が必要でしょう。宴会芸には決して完璧さは求められないので、右腕の振りをシャープにすることにだけ専念すれば、それっぽく見えるはずです」(前出・音楽ライター)
たとえどう踊ろうと、熱い思いは伝わるはずだ。
(白根麻子)