ニコラス・ケイジは盗難品であった恐竜の頭蓋骨をモンゴル政府に返還することに合意したそうだ。2007年にビバリーヒルズにあるI・M・チャイト・ギャラリーのオークションで貴重なタルボサウルスの頭蓋骨、レオナルド・ディカプリオら他の入札者を押さえて276万ドル(約3億3400万円)で落札し分析証明書も受け取っていたニコラスであったが、その後2014年7月に米国土安全保障省から7000万年前のその化石がモンゴルからの盗難品であることを告げられていた。
とはいうものの、ニコラスと同ギャラリーは何の不正行為も咎められていないが、今後この化石は米政府からモンゴルへと返還されることになる。
マンハッタンの米連邦検事プリート・バララ氏は先週、その化石の所有権を求め、民事没収訴訟を起こしていた。2012年よりバララ氏のチームは、3体のタルボサウルスの全骨格化石を含む多くのモンゴルの化石を回収しており「これらの化石の数々は文化を代表するものであり、正当な権利のある自然科学的に重要な産物です」とコメントしていた。