テニスの全米オープン女子シングルス決勝がニューヨークで行われ、大坂なおみがグランドスラム23度の制覇を誇る“レジェンド”セリーナ・ウィリアムズを2‐0のストレートで下し優勝。男女を通じて日本人史上初のグランドスラム制覇を果たした。
ただし、この決勝は波乱続きだった。1度目は、セリーナが客席にいたコーチからアドバイスを受けたと審判に解釈され、警告を受けたこと。セリーナは主審の元に行き「ズルをして勝つんだったら、負けたほうがマシ」と猛反論したが、撤回されなかった。
2度目の警告は、ラケットを地面に叩きつけ、壊したこと。このペナルティとして、セリーナは1ポイントを失った。このことに腹を立てたセリーナは、審判に向かって「泥棒」と暴言を吐き、3回目の警告となり1ゲームを失った。
これらのことにより、表彰式ではセリーナの全米制覇を期待していた地元ファンからブーイングが起こった。その後セリーナが、大坂の勝利を祝うよう呼び掛けたことが、美談として報じられたのだが‥‥。
9月10日放送の「ひるおび!」(TBS系)に出演していた立川志らくは「セリーナ選手はまず、大坂選手に謝るべきだった」と非難。ブーイングの元凶となったのは、セリーナのプレー中の態度だったのに、それを真っ先に謝罪するべき、との考えからだった。
「試合途中、セリーナが審判とのバトルを繰り広げる荒れた試合でしたが、大坂は自身の課題だった“我慢”を貫いた。メンタルが素晴らしく成長したと感じました」(スポーツライター)
世界の各紙は、大坂の冷静な試合態度とチャーミングで謙虚な勝者スピーチを称えた。大坂という新たな女王の誕生に、世界が歓喜している。