食後は内臓の働きを活性化させるために、じっと身体を休ませておくのがよいと考えられがちです。しかし、ダイエットの視点でみると、食べた後に身体を動かすことは、太らないためにも有効なようです。
食後に血糖値が急上昇すると、体脂肪を溜めやすく、またお腹が空きやすくなるため、痩せにくくなってしまいます。なので、食後に身体を動かすことは、血糖値の急上昇を防いで太りにくくするのにオススメな方法です。もちろん、食べ過ぎてしまってはダメ。運動によって内臓に負担をかけてしまうため、腹八分目を心がけましょう。
同様に、激しい運動も内臓に負担をかけてしまいます。食後の運動がダイエット効果を高めるからといって、大きく身体を上下させるランニングやジャンプする縄跳びなどはNG。身体を上下させる運動や、息がきれる強度のものは避けましょう。
では何をすればよいか? 食後すぐに洗い物に立ったり、外食後に少し散歩をしたりする程度がよいでしょう。お腹が痛くならない程度の運動で、身体をゆっくり大きく動かすものを選んでくださいね。
また、食後の運動には太るのを防ぐ効果が期待できますが、別の意味で食前の運動もオススメです。それは、食前は体内にエネルギーがあまり残っていないため、体脂肪を燃焼させやすい状態だからです。とはいえ、栄養不足の状態では低血糖による不調を起こす可能性がありますから、お腹が空き過ぎた状態での運動はオススメできません。その場合は、フルーツなどでエネルギーを補ってから運動するようにしましょう。
内臓に食べ物が多過ぎるくらいに残っていたり、体内が栄養不足だったり、そのような状態で行う運動は危険を伴います。食後の運動は、負荷が少なく、ゆっくり大きく体を動かすようなメニューで行い、ダイエット効果を高めましょう。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)