子どもが夜になかなか寝つかず、その結果、朝に起きられなくて朝食も取らずに学校へ…。こんな日々が続いては、体力も集中力も身につきません。元気ハツラツな毎日で、勉強にも遊びにも没頭できるように、子どもの睡眠習慣を見直しましょう。
子どもの疲労と体温の関係に詳しい、早稲田大学人間科学学術院教授で医学博士の前橋明さんによると、現代の子どもたちは、就寝時刻が遅くなることで生活リズムが崩れているのだとか。とくに、夏にエアコンの効いた室内にいることの多かった子どもは、自律神経の働きが低下している場合が多く、睡眠リズムも崩れがち。夜になってもなかなか寝ついてくれず、悩んでいるお母さんが多いといいます。夜の睡眠が十分でないと、疲労回復がスムーズに行われず体力が低下。秋バテにも陥りやすくなるそうです。
また、夜にぐっすりと眠って生活リズムを戻す一番の方法は、“からだ動かし(運動)によって疲れる”ことで、3歳以降の子供は、15~17時の間にしっかり疲れるまで遊ぶことが大切だといいます。時間は30分程度でOK。子どもの体力にもよりますが、3歳以上の子どもは、午前中の遊びによる疲れを昼食やお昼寝で回復することが可能なので、午後にもうひと遊びして疲れさせることが、夜にぐっすりと眠るためのポイントなんだそうです。
外で遊べない日は室内で、30分連続で遊べない場合は何回かに分けるのもよし。子どもの体調・体力やその日のスケジュールに合わせて、体を大きく動かす運動で心地よく疲れさせましょう。
体を動かすことで血液が全身に行き渡ると、集中力もアップします。なかなか机に向かって行う学びに集中できないときは、短時間でも体を動かすようにすると、気持ちも切り替えやすくなるのでオススメです。寝つきをよくして秋バテを防ぐために、ぜひ子どもの日々の生活に外遊びの30分を取り入れてください。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)