嵐から、平成最後の連ドラの主役を張るのは相葉雅紀だ。現在放送中の「僕とシッポと神楽坂」(テレビ朝日系)で獣医役を務めている。相葉といえば「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ系)で動物と触れ合って、もう14年。今回の配役は適任といえよう。
相葉が04年、動物系バラエティ番組に初めてレギュラー出演するにあたって、頼りにしたのは、番組の看板タレント・志村けんだった。事情に詳しいテレビ誌ライターに話を聞いた。
「2人は親子さながらに親しいのは有名ですが、相葉が初めて単独でロケに出るとなったとき、志村さんが『メシ食いにいこう』と誘って、初めてサシ飲みしたそうです。志村さんは、当時21歳の相葉くんに『ロケのときはこうしたほうがいい』と懇切丁寧に教え、相葉くんは逐一メモ。でも、後日見直すと、酔っ払っていたのでまったく読めない(笑)。相葉くんは、改めて電話をかけて正直に打ち明けると、志村さんはイヤな顔せず、同じことをすべて話してくれたそうです」
相葉がバカ正直に「先日なんて言ってましたっけ?」と聞いたのがよかったのだろう。志村は数々の金言を伝授したという。以来、父親のような存在の志村に相葉は、頼りっぱなしだ。
「『志村どうぶつ園』の収録は基本、隔週です。スタジオで撮り終えたあとは必ずといっていいほど、志村さんは共演者やスタッフを連れて飲みに行くそうです。そして、相葉くんには今でも、『帰りのタクシー代』といって、1万円をくれるそうです」(前出・テレビ誌ライター)
「僕とシッポと神楽坂」のキャスティング決定に、「志村どうぶつ園」の影響は少なからずあっただろう。ということは、主人公の獣医師・高円寺達也に“志村魂”が宿っているということか。動物愛にあふれるハートフルストーリーが、ますます楽しみだ。
(北村ともこ)