新垣結衣と松田龍平のW主演ドラマ「獣になれない私たち」(日本テレビ系)。その第8話が放送され、松田演じる恒星の別れた恋人・呉羽(菊地凛子)が結婚したヒットゲームクリエーター「橘カイジ」の正体が明らかになり、大きな話題を呼んでいる。
「橘は、恒星たちの憩いの場でもあるクラフトビールバー『5tap』に現れ、話しているマスター(松尾貴史)と恒星の会話に割って入り『私、橘カイジです。すいませーん、ぺろっとサクッと入っちゃて』と言って登場。よく見るとその俳優が、お笑い芸人・飯尾和樹(ずん)であったことから、SNSでも『マジか!?えーって叫んだ(笑)』『予想外過ぎた』という声が上がりました」(テレビ誌ライター)
橘は会社の上場を目指し、夢やゲームへの思いを熱く語る男。デザイナーの呉羽と出会い、瞬時に恋に落ち結婚を決めてしまった相手とあって、おしゃれなイケメンを想像していた視聴者からは、驚きの声が上がった。しかしその一方で、引きこもりだった過去から夢を与えたいとゲームクリエーターになったと語る橘を観て「まさかのカイジ。確かに“しみこむ系”だわ」「思わず膝叩いた↑」といったコメントも寄せられている。
「飯尾は今年1月期には『けもなれ』と同じ脚本家・野木亜紀子作品『アンナチュラル』(TBS系)や、NHKの朝ドラ『半分、青い。』に出演するなど、数々のドラマや映画に出演。インパクトのある演技を見せ、このところ俳優としても注目を集めています」(前出・テレビ誌ライター)
演技達者のお笑いタレントといえば、ネプチューンの原田泰造や板尾創路、藤井隆、友近、雨上がり決死隊の宮迫博之。今期ドラマ「僕らは奇跡でできている」(フジテレビ系)には、アンジャッシュ・児嶋一哉が出演。大河ドラマ「西郷どん」にも、ドランクドラゴンの塚地武雅、劇団ひとり、又吉直樹、近藤春菜、笑福亭鶴瓶ら出演し、存在感を見せている。飯尾も今後、そのポジションに分け入っていくようだ。
「飯尾は『笑っていいとも!』(フジテレビ系)でブレイクして以来、明石家さんま、とんねるず、ウッチャンナンチャンといった大物から可愛がられ、バラエティ番組でもスタッフ受けがいい。だからこそ大物俳優が勢揃いする大河ドラマでもやっていけるのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)
飯尾の登場で視聴率も二桁台まであと一歩。佳境を迎える「けもなれ」から目が離せない。
(窪田史朗)