一度、酒に寄り添った生き方を選んだ場合、それを断ち切るというのは難しいことなのだろう。
11月29日、酒気帯び運転でひき逃げをしたとして、自動車運転処罰法違反と道交法違反の罪に問われた元モーニング娘。のメンバー・吉澤ひとみ被告の初公判が東京地裁で開かれた。吉澤被告は起訴内容を認め、検察側は懲役2年を求刑、逮捕時よりもさらにやつれた様子で、弁護士からは被害者2人との示談書が提出された。
「証人尋問には吉澤の夫が出廷し、飲酒の事実を知りながら仕事へ向かわせたことに対し『認識が甘く、睡眠を取れば(酒は)残らないと。ただただ後悔しています』と述べましたが、検察側から現在の飲酒量を問われると、なんと『急激に減っています』と答え、さらに検察側から『全く飲んでいないということではない?』と問われると『そうです。急激に減っています』と、あくまで“断酒”しているのではないと答えたんです」(スポーツ紙記者)
アルコール依存症の治療は難しいとされるが、未だ酒断ちができていない吉澤被告にはネット上でも「反省してないんじゃ?」「そもそもが酒のせいではなく、遵法精神がまるっきり無い人間なんやろな」などと書き込まれ、多くのファンに衝撃を与えたようだ。
「一方で、元サッカー日本代表で解説者の前園真聖氏に対し、『やっぱ前園ってすごいな』『スポーツ選手の根性レベルは異常だからな』『あんだけ有名になったんだから世間の目があるから速攻バレるがそれがない。断酒が継続されてる』と相対的に評価の声が上がっています。2013年に酒に酔ってタクシー運転手に暴行を加えた容疑で逮捕された経緯については、いまだにレギュラー出演している『ワイドナショー』(フジテレビ系)でも松本人志からイジられていますが、前園は『あの事件以来、一滴も飲んでいない』とこの件に関してだけは自ら茶化しません。また、『酒を飲みたいとも思わなくなった』と話していたこともありますので、本当に断酒に成功したのでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
依存から脱するのも、本人の反省と気持ち次第というわけか。吉澤被告も、いずれは酒に頼らない生き方ができるようになってほしいと願わずにいられない。