「しびれ料理」とは、山椒や花椒を使用した“痺れる”料理のこと。猛暑だった2018年、食欲増進やエネルギー補給、疲労回復の観点で注目を集めました。でも、それだけではなく、爽やかな香りが広がることで美味しさも抜群。そんなしびれ料理の中でも、この冬のトレンド「しびれ鍋」は、美容・健康にももってこいなんですよ。
山椒や花椒に含まれる辛味成分には、新陳代謝を活発にする効果や、食用増進作用、体温上昇・発汗効果などが期待できます。寒い季節には、体を芯から温めるのにぴったり。発汗作用と新陳代謝を高める作用で、脂肪燃焼効果も高めてくれます。
また、鍋料理なら、腸の働きを活性化して脂肪の吸収を抑える食物繊維がたっぷりの野菜・きのこ・海藻類や、筋肉や肌の主な材料であるたんぱく質が豊富な肉や魚、卵などをたっぷり入れることができるのも魅力。具材を工夫することでレパートリーを豊富にし、飽きずに楽しむこともできます。
管理栄養士の柴田真希さんがオススメ・提案するのが、「しびれ黒ごま坦々×アーモンドミルクの2色鍋」。痺れが苦手な方や、子どもとも一緒に鍋を囲めるしびれ鍋です。黒ごまに含まれるセサミンは強い抗酸化力を持っているため、肝臓の活性酸素を取り除いて細胞が傷つくことを防ぐ効果が期待できるそう。肝臓のアルコール分解を助ける働きもあるので、二日酔いや悪酔いの防止にもなるといいます。また、アーモンドミルクに含まれるビタミンEは血流促進効果も期待でき、冬冷えや肩こり、頭痛などの緩和にも役立つそうですよ。
「しびれ鍋」は冬の健康維持だけでなく、運動を億劫に感じやすい冬のダイエットにもオススメ。今冬の鍋料理の選択肢に、取り入れてみてはいかがでしょうか。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)