テレビ朝日が開局60周年を記念して、米ドラマ「24-TWENTY FOUR-」を日本版にリメイクする連続ドラマ「24 Japan」を制作することが1月7日に報道された。放送は来年2020年を予定しているという。ところが、世のドラマ愛好家たちは「やめておけ」と一斉に悲鳴をあげてしまったとか。
「たしかに最近は、山崎賢人主演の『グッド・ドクター』、織田裕二主演の『SUITS/スーツ』など、アメドラのリメイク版でフジテレビがそこそこの成功を収めています。映画版も大ヒットした『コード・ブルー』も、有名アメドラ『グレーズ・アナトミー』をリメイクしたようなものですからね。それに対抗したのかどうかわかりませんが、1話1時間、合計24時間で事件発生から解決までを怒とうのスリルとアクションで展開して、世界中でブームとなった『24』にまさかトライするとは。主演の日本版ジャック・バウワー役には実力派を起用するというプランのようですが、役者だけでなくいろんな意味で大冒険だと思います。設定、脚本、しがらみ云々。本家『24』なら核問題、人種差別や政府批判、テロリスト、いくらでも悪役を仕立てあげられますが、スポンサーとのしがらみだらけの日本の民放局ではそう簡単にはいかないのでは? とはいえ、中途半端な題材ではそれこそ『24』にはなりません。ネット上もそういった心配も含めて『やめておけ』と言っているのだと思います」(放送評論家)
速報に反応したネット民たちは「100%大失敗の匂いしかしない」「絶対恥ずかしい感じになるからやめてほしい」「どうせジャニーズとか芸人とかも出すんだろ?」「日本人とテロリストの戦いなんてリアル感ゼロ」「ダサいCGは見せられたくない」「24時間じゃなくて24分で十分」など、拒絶反応の嵐。
「グッド・ドクター」や「SUITS」の場合は熱心なアメドラファン以外、オリジナルを知らない人が大半だったことで成立したとも言える。その点、吹き替え版も大人気だった「24」は認知度も期待値も大きく違う。
この際、杞憂を吹き飛ばす“新感覚ドラマ”を作って……と、祈るしかないかも。
(飯野さつき)