2020年末をもって活動を休止するというアイドルグループ・嵐の発表には、当然、同じジャニーズ事務所に所属するタレントたちにも衝撃を与え、事前に連絡があったという後輩であるKAT-TUNの亀梨和也も「驚きというか、鳥肌が立った」と表現をしている。
SMAPなきあと、まさにジャニーズの先頭に立って、テレビにおいても“いつも出ていて当然”という5人だっただけに、改めて嵐の存在の大きさに気付かされた人も多いことだろう。
ところが、同じジャニーズのグループを応援しながらも、嵐の活動休止について、あたかも“歓迎”するかのような声があがっているという。
「昨年5月にデビューしたジャニーズの6人組若手グループ『King & Prince』の一部ファンです。SNS上には『嵐の後はキンプリの時代だ』『世代交代待ったなしだね』などといった挑発的なツイートを投下、嵐ファンの神経を逆なでしています。確かに、キンプリの勢いには目を見張るものがありますが、彼らの躍進には、嵐を始めとしたジャニーズの先輩たちが作り上げた“道”があってのこと。そういった思いがある嵐ファンがいい気がするわけありませんから、ネット上にはティアラ(King & Princeのファン総称)VSアラシック(嵐のファン総称)の構図が出来上がってしまっています」(エンタメ誌ライター)
一部のキンプリファンが、ここまで嵐を目の敵にするようになったのには、あるきっかけがあったという。前出のエンタメ誌ライターが説明する。
「昨年大みそかの『NHK紅白歌合戦』に、キンプリは初出場を果たしていますが、現在休養中の岩橋玄樹が不在だったため、5人での初出場となりました。そんなキンプリのパフォーマンス前のトークで、嵐の松本潤が『僕らも5人なんで、みんなで緊張を楽しみながらやった記憶がありますね』と、キンプリも自分たちと同じ5人組グループだと言っているように受け取れるような発言をしたんです。これについて、一部キンプリファンは『失礼過ぎる』と松本を批判しました。松本としては、5人という部分に深い意味合いはなく、メンバーたちがいてくれたから心強かったと言いたかったのでしょうが、それを曲解した過激なファンは、ずっと根に持っているというわけです」
嵐ファンも事態が事態だけに、今回のキンプリファンからの心無い声には敏感になってしまっている部分があるだろう。一部のファン同士で、SNS上の争いが勃発してしまったようだ。
当人である嵐が、キンプリに道しるべを示したように、嵐のファンたちも、キンプリのファンたちに“憎しみのない応援”なるものを示してあげたほうがいいのかもしれない。
(佐伯シンジ)