俳優の新井浩文が派遣型マッサージ店の女性従業員に対し性的暴行を働いたとして2月1日に逮捕された事件を受け、関係者が騒然となっている。
新井容疑者が出演し、6月公開予定だった映画「台風家族」は公開延期を決定。監督の市井昌秀氏は2日、自身のツイッターを更新。「台風家族を楽しみにしていて下さる皆様へ 事実関係が全て明らかになっていないので深く言及することは避けますが、新井くんの件には大きな衝撃を受けています。 映画はお客さんに届いて初めて完成です。だからまだ未完成。 僕は監督として『台風家族』のためにやるべきことを、できることを進めます」と綴った。主演の草なぎ剛も、3日に同ツイートをリツイート、「僕も同じ気持ちです。しばらく時間は かかりますが、もう一度、スタッフ キャストが気持ちを揃えて前に進んでいきましょう。この作品を応援してくれている皆さん本当に申し訳ありません。そして今後もよろしくお願いします。」と悲痛の謝罪を投稿した。
これには「劇場で見られる日を信じて待ちます」「つよぽんが悪いわけではないので、謝らなくてもいいよ」といった反応が上がっている。
「新井容疑者はメインの役どころですからね。撮り直しや編集で対処することも事実上不可能。事件が今後、示談・不起訴となれば公開の可能性も出てきますが、こじれて裁判沙汰になるとお蔵入りの可能性もあります」(映画誌ライター)
NHKは2日、有料動画サービス「NHKオンデマンド」における新井容疑者出演の「真田丸」ほか10作品の配信を停止。「他のテレビ局や映画も、放送中止・DVD発売中止など影響は拡大しそう。となれば、違約金など損害は、数億円に及ぶ可能性もあります」(前出・映画誌ライター)
ネット上では「制作スタッフや他の出演者がかわいそう」「作品に罪はないのだから、何とかしてほしい」「映画館での鑑賞とか、配信やレンタルも個人個人が選択すること。制作サイドが中止しなくてもよいのでは」という反応も見られるが、草なぎの活躍を楽しみにしていたファンにとっても、悲痛の思いだろう。
(石見剣)