GPシリーズロシア大会でのケガにより、GPファイナル、全日本選手権の欠場を余儀なくされた羽生結弦選手。果たして世界選手権での復活はなるのか。気を揉むファンも少なくない。
そんななか1月下旬、羽生選手を指導するブライアン・オーサーコーチがアメリカのメディアの取材のインタビューを受けた。ハビエル・フェルナンデス選手のヨーロッパ選手権連覇やエフゲニア・メドベージェワ選手の動向を中心に話は進み、最後に羽生選手の状態について質問が及んだのだ。
「オーサーコーチは、羽生選手については多くを語れないが、とした上で、羽生選手がグッと良くなったとコメントしました。トロントでは氷上の練習を再開しているそうで、日本で行われる世界選手権に照準をしっかり合わせているのだとか。羽生選手はこういう状況に慣れており、ソチ五輪前でさえ、あのケガを克服して優勝しているのだからと語っていました。1年前のケガに比べて、ずっと早い回復をしているようです」(スポーツライター)
羽生選手なら、これまでのように焦ることなく、確実にケガの回復を待ちながらも、その時間も有効に使って試合に向けて入念な準備を重ねているということだろう。2019年の世界選手権開催は3月20日~24日で、まだ1カ月以上の時間がある。この期間を最大限に活用し、また素晴らしい演技を見せてくれるに違いない。
(芝公子)