東海地区を地盤とするメンズアイドルグループの「BOYS AND MEN」(ボイメン)が、人気と知名度を拡大している。1月14日には結成10年目にして、悲願のナゴヤドーム単独ライブに成功。地元の名古屋ではバラエティ番組「もっと!ボイボイ無限大」(東海テレビ)など複数のレギュラー番組を持っており、知らぬ人はいない存在だ。
そのボイメンが最近、ジャニーズ事務所の牙城である東京キー局の番組に続々と出演しているという。男性アイドル分野はジャニーズが牛耳っており、男性アイドルは大手事務所の所属でもなかなかテレビに出られないと言われるが、芸能ライターが耳打ちする。
「ここ最近だけでも3月10日には水野勝が『アッコにおまかせ!』(TBS系)、12日には辻本達規が『潜在能力テスト』(フジテレビ系)、そして13日には小林豊が『水曜日のダウンタウン』(TBS系)に出演。また弟分グループの『祭nine.』からも3月5日には寺坂頼我が『踊る!さんま御殿』(日本テレビ系)に出演しており、各局を制覇する勢いです。ほかにも子供向け番組の『おはスタ』(テレビ東京系)ではボイメンのメンバーが週替わりで出演しているほか、Eテレの語学番組『テレビでハングル講座』では4月に始まる19年度から、吉原雅斗が生徒役でレギュラー出演。もはや民放とNHKを制覇し、ボイメン旋風は吹き荒れるばかりです」
いまでは黒地にメンバーカラーの縁取りをあしらったボイメンの衣装が、テレビでもおなじみの存在となりつつある。しかしこれほどまでにボイメンが目立ってくると、ジャニーズが潰しに掛かるのではないかと心配する声も少なくないようだ。
「ボイメンのメンバーは体を張ったバラエティ企画にも果敢に挑戦し、制作側としては実に使いやすいタレント。その点、ジャニーズのメンバーはバラエティ番組のゲスト出演者に呼ばれることが少ないため、そもそも番組でかち合う恐れがほとんどないのです。しかもジャニーズ自体、SMAPが解散し、嵐は来年末で活動休止。NEWSは空中分解同然と、そのパワーは明らかに落ちています。そうなるとテレビ局側も以前ほどにはジャニーズへの忖度を発揮する必要がなさそうです」(前出・芸能ライター)
最近ではKing & Prince(キンプリ)をゴリ押ししつつ、SixTONESやなにわ男子などのJr.組もプッシュしているジャニーズだが、非ジャニヲタにしてみれば金太郎飴のごとく、同じ顔触れが並んでいるようにも見えかねない。そこに現われたバラエティ上等のボイメンには、まだまだ勢力を拡大するチャンスがありそうだ。
(白根麻子)