3月30日に放送された「ENGEIグランドスラム LIVE」(フジテレビ系)に出演するも、番組中でネタを披露できなかったにゃんこスターのアンゴラ村長が、その悔しさをバネに飛躍を誓ったツイートを発信し、お笑い好きの心を打ったという。
平成最後の放送となった同番組では“平成のリズムネタ博物館”と題し、一発屋扱いされている芸人7組が登場するスペシャル企画を放送。各芸人はガラスケースのなかで博物館の展示物さながらに得意のポーズで固まり、コーナーMCの麒麟・川島明がボタンを押した時だけリズムネタを披露するという、文字通りの見世物扱いを受けていた。
この中から視聴者投票で1位となったレギュラーが本編でネタを披露。2位に8.6秒バズーカ、3位にジョイマンと続き、にゃんこスターは4位以下と惨敗していた。その結果を受けて翌31日未明にアンゴラ村長のツイートした“今日の気持ちと近況”について、お笑い系のライターが指摘する。
「アンゴラ村長は『私たちは1つのネタのイメージが強くて』と自己分析しつつ、同世代の霜降り明星が本編でネタを披露したことを念頭に『第7世代として色んなネタで戦ってる同世代の人たちへの羨ましさもあってずっとモヤモヤしていました』と正直な気持ちを吐露。ただ、レギュラーの“あるある探検隊”ネタが大受けしている姿を見て、『みんなが当時を思い出しながら笑っているのをみて素敵だと思いました』と感動し、『平成のリズムネタの中に入れてもらえたことは誇っていいことかなとやっと思えました』と、思いを新たにしたことを告白したのです」
悔しさと嬉しさがないまぜになった気持ちを露わにしたアンゴラ村長。彼女自身も「あまり言わないので知らないと思いますが」と書いているように、普段はSNSで自分の気持ちをあまり表に出さないことから、今回のツイートには意表を突かれたファンも少なくなかったようだ。
「その上でアンゴラ村長は『ネタを頑張りたいから漫才協会に加入した』と説明。加入時のツイートでは〈東洋館でなわとび跳ぶぞ~~~〉と意気込んでいましたが、加入の目的がネタへの注力だったことを明かしたのです。さらに続けて、『チケットが売れないとネットニュースに書かれても耐えてライブをやる』と、ネットで悪評ばかりを書かれていることへの悔しさをにじませつつ、ライブを続けた成果として新ネタができ、『明日はその新ネタで収録させてもらえます』と嬉しい報告。『少しずつ前に進んでいます』と現状を明かしていました」(前出・お笑い系ライター)
一大決心で投じたツイートには、多くのファンから〈応援しています!〉〈すごく頑張ってるよ〉〈リズム縄跳びは最高!〉といった温かい反応が続出。ネガティブな声はごくわずかにとどまり、アンゴラ村長が思っている以上に世間は、にゃんこスターを好意的な目で見ているようだ。
そのにゃんこスターは4月21日放送の「みんなDEどーもくん!」(NHK BSプレミアム)にて新しいネタを披露するという。平成が終わる直前に披露する“非リズムネタ”は果たしてどれほどの笑いを巻き起こせるのか。「令和」に向けて新たなにゃんこスターの幕開けを感じさせてくれるのかもしれない。
(白根麻子)