チャラ男イメージをウリにしたお笑いコンビの「EXIT」(イグジット)が注目度を高めている。ネオ渋谷系と称されるチャラいしゃべくり漫才と、ふいに垣間見せる真面目さのギャップが人気を呼び、今年1月からは「おはスタ」(テレビ東京系)のレギュラーにも就任。子供人気も高めているところだ。
そのEXITが飛躍するきっかけとなったのは、業界視聴率が高いと言われる深夜番組の「ゴッドタン」(テレビ東京系)にて18年7月、「今のバラエティで売れそうな若手芸人」部門の第1位に選ばれたこと。それ以来ゴッドタンへの出演は多く、4月6日に放送された「三者面談」の回でもいつものチャラ男ぶりを発揮していたが、そのなかでメンバーのりんたろー。が口を濁す場面があったという。
「番組ではりんたろー。と兼近大樹の二人とも、以前のコンビが解散して芸人活動が休業状態になったと告白。りんたろー。は元相方が不祥事を起こしたと説明したものの、その名前や不祥事の内容には一切触れず、レギュラーのおぎやはぎや劇団ひとりもあえてそこにはツッコみませんでした。たしかに元相方の件はちょっとシャレにならないので、ここで話題に出ないのも当然でしょう」(お笑い系ライター)
そのりんたろー。は16年まで、イケメン芸人の北見寛明と「ベイビーギャング」というコンビを組んでいた。美容師出身の北見は「生まれつきのモテ男」がキャッチフレーズで、ベイビーギャングもそこそこメディア出演に恵まれていたが、北見は16年1月に無免許運転で逮捕。しかも13年にも同じ罪状で逮捕され、懲役1年6か月、執行猶予3年の判決を受けていたが、所属事務所には報告していなかったのである。
その北見は悪質な再犯として懲役4カ月の実刑判決を受け、服役。相方のりんたろー。も北見の逮捕を事務所に黙っていたことにより謹慎処分となり、活動再開後の16年8月に、正式にベイビーギャングを解散していた。
「そんなベイビーギャング当時のりんたろー。と、現在の彼の姿がリンクしていないお笑いファンも少なくありません。というのもりんたろー。はサッカーのゴールキーパーとしてプロテストを受けるほどの実績を持ち、体格も身長180センチと大柄なのですが、元相方の北見はそれをさらに上回る190センチだったので、当時は“小さいほう”と思われていたのです。それがEXITでは172センチの兼近よりも明らかに大きく、今度は“デカいほう”とみなされているため、ベイビーギャング時代とはまるで別人。本人としてもその過去は封印したいでしょうし、EXITを起用する側としても彼らのイメージを損なうとして、その前歴には触れない方向にしたいのは間違いありません」(前出・お笑い系ライター)
りんたろー。は現在の境遇について「普通にネタ合わせをできることが幸せ」と語っていた。そんな謙虚な姿勢もEXITの魅力となっているに違いないだろう。
(白根麻子)