職場や個人で、健康診断を受けているという人も多いでしょう。身長、体重、腹囲、血圧ぐらいはなんとなく分かりますが、それ以外は何?という人もいるのでは。そこで、さまざまな項目についてみていきましょう。
「脂質」には、中性脂肪、HDL(善玉コレステロール)、LDL(悪玉コレステロール)というのがありますが、中性脂肪は体脂肪のもとになり、コレステロールは体に必要な細胞膜を作ります。この3つはお互いに影響しあい、中性脂肪が増えるとHDLが減り、LDLが増えていきます。
「空腹時血糖値」は、血液の中にある糖の量ですが、前日の食事などでも影響するので、ヘモグロビンA1cの数値を一緒にチェックすることが大切です。これは、過去1ヵ月の平均的な血糖値なので、基準値以内かどうかがポイントです。
「腎機能」でいうと、尿酸はプリン体を代謝したときに生じる老廃物で、血清尿酸値が高くなると痛風をはじめ、脳卒中、腎障害、尿路結石、狭心症など、さまざまな病気を引き起こす原因になります。クレアチニンも筋肉で作られる老廃物の一つで、数値が高いのは腎臓のろ過機能が低下しているということ。eGFRは若いときの腎機能を100とした場合に今の自分はどれくらいかを、血清クレアチニン値、年齢、性別で計算します。
健康診断は、受けるだけで安心せず、ぜひ診断結果をチェックして、日々の健康に役立ててください!