歌手の和田アキ子が7月21日に放送された情報番組「アッコにおまかせ!」(TBS系)に生出演。吉本興業から契約を解消された雨上がり決死隊の宮迫博之と、謹慎処分を受けているロンドンブーツ1号2号の田村亮が7月20日に都内で行った謝罪会見で同番組スタッフが不適切な質問をしたことについて謝罪した。
宮迫と田村は事務所とのやりとりについて事実だけを伝えようと取材陣からの質問にも真摯に対応している姿が印象的だった同会見。そんな中で同番組のスタッフは17年8月に不貞愛報道が報じられた際に宮迫が心情について「オフホワイト」と答えたことにちなんで、「今の気持ちを色で例えると?」というお茶らけた質問をぶっこんでいた。
この質問に宮迫は「謝罪したいという会見。話が違いますので、すみません」と返答しているが、この質問が宮迫らに対してあまりに失礼なものだとネット上で批判が集中。そのため、番組途中で国山ハセンアナウンサーがその件について触れ、「番組一同、多く反省しています」と謝罪。
続けて、和田も「私もびっくりしちゃって」と、スタッフが愚問をぶっこんだことは自分の指示でもなく、事前に知らなかったことであることを強調しつつ、「真摯に謝っていたと思うのに『ふざけんな!』と」「昨日は一睡もできませんでした」と激怒。
そして、「『アッコにおまかせ!』って言っちゃった(質問者が番組名を名乗ってしまった)んですから、私ですね。申し訳ございませんでした。なんとあの2人を傷つけたか。2人だけならまだいいですが、被害に遭われた方も胸が痛いと思います。ご覧になって不快感を覚えられた方、申し訳ございませんでした。厳重注意します」と声を震わせながら、番組を代表して視聴者に向けて頭を下げて謝罪している。
この和田の謝罪については視聴者の間で大きな関心が集まっており、世間からは「不快な質問だったけど、アッコさんの対応はよかったと思う」「これこそが責任者としての本来の姿だな」「自分のファミリーの失態を代表してちゃんと謝れるのは素晴らしい」「吉本興業の上の人たちは見習えよ」など、称賛の声が上がっている。
「伏せた文字をめくりながら進行するスタジオに用意されたボードが、かなり省略されていたことからも、和田による“謝罪”が想定よりも長いものになったという印象を受けました。それだけに、真に迫る言葉だったことは間違いありません。いち早く謝罪会見を開きたいという2人に吉本興業サイドは『会見すれば全員クビにするぞ』というパワハラ発言があったことが語られ、大きな衝撃を世間に与えました。田村も会見で『ファミリーだとするなら僕は子どもだと思っています。子どもが悪いと思っていることを謝ろうとしているのを止めるのが親ではないと思ってます』『どういう風にしたらこいつらがちゃんと謝れるかを手伝ってほしかっただけ』と事務所への不信感と、事務所に望んでいた対応を明かしていましたから、世間としては吉本興業の対応に失望したばかりですし、座長である和田にとっては当然の謝罪だったかと思いますが、視聴者には、番組タイトルに自身の名を冠した矜持といますか、その覚悟と責任を果たした行動に見えたようですね」(エンタメ誌ライター)
今回の対応は文句なしに評価を上げたといっていいだろう。
(権田力也)