俳優のキアヌ・リーブスが9月10日、東京都内で催された最新作「ジョン・ウィック:パラベラム」の舞台挨拶に登場。ゲストとして迎えた歌手のきゃりーぱみゅぱみゅの作品を絶賛する一幕もあった。
チャド・スタエルスキ監督による今作は、引退した凄腕暗殺者の復讐劇を描いた2014年公開のアクション映画「ジョン・ウィック」の続編で、日本アニメやアジアの文化を多分に取り入れた話題作ということもあり、日本でのPR活動にも熱がこもっている印象だ。
舞台上では冒頭から「ハロー!トウキョウ!」と愛嬌たっぷりに挨拶し、100点満点の掴みで観衆を盛り上げたキアヌは、本作劇中でも使用された「にんじゃりばんばん」の歌い手であるきゃりーをサプライズゲストとして紹介。全身真っ黒の“忍者風”コーデで登場したきゃりーが「スリルやアクションも良かったですし、日本をモチーフとしている部分を見て欲しいです」とアピールすると、キアヌからは「(きゃりーの楽曲は)エンタメでありながら、哲学が詰まっているように感じます」との好意的な賞賛コメントも頂戴している。
「果たして天下のハリウッドスターであるキアヌ・リーブスがきゃりーの作品をどれだけ知っており、また実際に視聴したのかは本人にしか分かりませんが、海外スターによる日本へのリップサービスはもはやプロモーション活動をする上での最低限のマナーのようになりつつあります。もちろんキアヌ自身が今回のコラボを受けて本当にきゃりーの楽曲に“哲学が詰まっている”と感銘を受けている可能性もありますが、世間からは『日本人はそう思ってないけどな』『キアヌがかわいそう。本当に良い人らしいからこういう事をさせないでほしい』『スターに気を遣わせるな』『場の空気を読んで一生懸命リップサービスしてる。曲を褒めないと周りが許さない雰囲気があったのでは?』との声が。また、きゃりー自身は楽曲の歌い手ではあるものの、『作曲や編曲はもちろん作詞にも関わっていない』『彼女の才能じゃなく彼女の周りが凄いだけです』という辛辣な反応もあります」(テレビ誌ライター)
とはいえ、作られた楽曲に最後の花を添える歌い手の役割はある意味で最も重要だとも考えられる。きゃりーにとっては少々酷な世論と言えるかもしれない…。
(木村慎吾)