ラグビーワールドカップ2019に負けまいと盛り上がりを見せた「ワールドカップバレー2019」。スペシャルサポーターを務めるジャニーズWESTの快活な解説も好評だ。メンバー7人のなかで抜きん出ているのは、最年長で今月32歳になる中間淳太だ。現場での評判はすこぶるいいとスポーツ紙の記者は証言する。
「中間は中国のバレーボール選手に、通訳なしで突撃取材したのです。しかも、インタビュースペースではなく、廊下で。コートから引き揚げてきた選手を見た現場スタッフが突然中間に『行って!』と指示。急きょ呼び止めて取材したにもかかわらず、落ち着いて冷静に質問した姿に、現場の評価はうなぎ上りでした」
中間は、地元・関西の名門である関西学院大学を卒業。メンバー唯一の私立大卒だ。父親の仕事で、小学4年生から中学3年生までを台湾で過ごした。お坊ちゃまで、3カ国語を話すトライリンガル。父方の祖母が台湾人のクオーターだ。
小6のとき、KinKi Kidsの台湾コンサートで開かれた台湾Jr.オーディションを受けると、ジャニー喜多川社長から直接、「YOUたち日本人なんだ。日本に帰ったら連絡して」と言われた。高校受験のために帰国したときに連絡を入れると、関西ジャニーズJr.として採用された。
ジャニー氏は、自身がアメリカで生まれ育ち、韓国語も話せるトライリンガルのため、手がけるショービジネスは常に世界規模だった。国際化社会を視野に入れた00年代には、インターナショナルJr.を多く採決するようになった。
「来年、ジャニーズ史上初となる2組同時デビューのSnow Manには2人、SixTONESには1人、ハーフがいます。Snow Manは今年加入したラウールで、お父さんがベネズエラ人。弱冠16歳にして、180センチ超えの長身に股下84センチという奇跡のモデル体型です。同時期に加わった元関ジュの向井康二は、お母さんがタイ人。ムエタイのキックボクシングジムでスカウトされました。SixTONESのジェシーは、お父さんがアメリカ人。空手の有段者で、通っていた道場仲間から紹介されて、ジャニーさんに気に入られました」(アイドル誌ライター)
“ジャニー魂”は、今後ますますグローバル化していく。それがジャニーズ・アイランドの滝沢秀明社長の至上命題だ。その足掛かりとなった中間のファインプレー。WESTにとっても大きな一歩となったに違いない。
(北村ともこ)