お笑い芸人・ブルゾンちえみが10月4日放送の「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)に出演し、終始“女優オーラ“を放っていたとして物議を醸している。
ブルゾンと滝菜月アナウンサーがわずか20万円の旅費でシンガポールやドイツ、イギリスなどを巡る9日間の“世界一周女子2人旅”の模様が同日に放送され、旅先で珍しい緑色のビールを満喫すると、ラグビー発祥の地ではスクラムの衝撃度を数値化できる機械を体験する稀有な場面に遭遇しながらも、そのいずれにおいても芸人そっちのけの簡素な感想で終えていた。とりわけ後者のスクラム体験では恥ずかしがって“女子がやることじゃない”などと嘆き、隣でカラダを張った滝アナを下回るパワー数値を記録。もはや芸人枠ではなく、女優枠のような振る舞いに終始し、視聴者からも「くっそつまんない」「全然面白くないんだけど」などとクレームを浴びている。
「かねてブルゾンの“美人気取り”な振る舞いは不評を集めており、彼女のインスタグラムもまるでモデルのような投稿ばかりで、“笑い”とは完全に距離を置いています。また、バラエティ番組ではそのふくよかな体型に対して共演者からイジりを受けることもありますが、基本的に不機嫌な態度で返しており、収録中の所作や発言も芸人とは思えないものです。今回のヒルナンデス!での2人旅企画でも積極的に話題を広げようとするのは滝アナがメインで、ブルゾンはなぜかどっしりと構えているだけというような印象。本当に万人から評価されるような美人芸人であれば同情の余地もありますが、お世辞にも世間からそのように見られているとは思えません」(テレビ誌ライター)
こうしたブルゾンの振る舞いには非難が集まりがちではあるものの、彼女の所属するワタナベエンターテインメントではそこまで珍しい傾向ではないという。
「そもそも森三中やハリセンボン、おかずクラブのように“女を捨ててでも”笑いを取りに行く女性トリオやコンビはほぼ吉本興業に在籍していることが多く、ナベプロ所属の女芸人は基本的にそうした手法で笑いを取ろうとする人は少ないです。たとえば、かつて大ブレイクした青木さやかやにしおかすみこも女芸人としては基準値以上のビジュアルを備えていたからか、“ブスイジり”を頂戴することはあまり好まず、最近でもナベプロではイモトアヤコやにゃんこスターのアンゴラ村長、平野ノラといった女芸人が活躍し、いずれも“女を捨てる”どころか、“可愛い! 美人!”といった評価を受けることの方が多いほどです。もちろん、そういったナベプロ所属の女芸人による傾向と、番組を盛り上げようとせずに“女優気取り”をすることとは別問題かもしれませんが、ブルゾンが同事務所の先輩から薫陶を受け、芸風に影響を与えている可能性も否定できないでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
“女を捨てて”笑いに走るか、上品かつスマートに場を盛り上げるか、どちらを選択しても本人の自由だが、現時点でブルゾンの振る舞いに大きな逆風が吹いていることは間違いないようだ。
(木村慎吾)