ヤフーが、2019年10月8日から社員食堂で「揚げ物税」を導入したとして話題になりました。これは、社員食堂で導入されている揚げ物料理の一部を100円値上げし、その値上げ分を原資として、魚料理を150円値下げするという試みです。
揚げ物税が加算されたメニューは、「チキン南蛮 自家製タルタルソース」。揚げ物好きにとっては大打撃となりそうなこの施策の背景には、社員の健康を考えた思いがあるようです。
また、ヤフーの社食で魚料理を選ぶと、食費節約になるというメリットもあります。こうした企業の施策にはさまざまな意見が出てくると思いますが、そもそも魚は健康にどのようにいいのでしょうか?
時事通信出版局健康医療情報班編集の「血液サラサラ健康事典 -カラダのなかから『きれい』をつくろう!-」(時事通信出版局刊)によれば、例えば青魚の魚には血液をサラサラにしてガンを防ぐ効果が期待できるのだとか。青魚に多く含まれるDHAとEPAという不飽和脂肪酸は、血圧を正常に保ち、コレステロールや中性脂肪を減らして血液をサラサラにするといいますよね。さらに最近ではDHAとEPAの抗がん作用が確認されていることから、生活習慣病予防としては好適な食材といえそうです。
ヤフーの施策を受け、もしかしたら他の企業でも、健康目線の食べ物税のようなものが導入されるかもしれません。今後の動向を注目したいですね。