お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が11月10日放送の「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)にゲスト出演し、先週比で平均視聴率を大幅にアップさせる貢献を見せている。
同番組は、松本の後輩である雨上がり決死隊の宮迫博之がレギュラー出演する人気コンテンツだったが、闇営業騒動によって宮迫が謹慎となったことで、松本が“ノーギャラ出演”を敢行。普段は自身がレギュラーを務める番組にしか出演しない松本がひな壇に座る光景は異様な空気感を醸し出し、その平均視聴率も前週の10.8%、前々週の10.2%から、15.3%に急上昇する結果となった。
「明石家さんまが司会を務めた際に、松本がゲストで出演していればさらなる視聴率のアップも見込めたのでしょうが、やはり他の番組にお邪魔する松本の姿は新鮮であり、どこか違和感すらもありました。SNSでも松本の登場の際には『カッコ良すぎる!』『なんか不思議な感じ』との反応がこだまし、普段とは異なる大物芸人のゲストに世間が沸いたものの、同時に勃発したのは“行列はいつから単なるトーク番組になったのか?”という番組への不満でした。元々は島田紳介氏がMCを務め、法の見解や解釈の違いを巡って正義を吟味する法律バラエティーでしたが、彼の芸能界引退以降は完全に吉本興業所属タレントによるリレー方式のトークバラエティーと化し、ネットでは『見たいタレントさんが出てる時しか見なくなった。番組名とは違ってもう法律相談やらなくなったよね』『最初は弁護士をメインにした法律番組で新鮮さがあったが、今は芸能人のエピソードトークがメインで法律相談なんて最後の10分だもん。当初のコンセプトとズレてる』とのクレームが寄せられています。企画よりも著名タレントの潜在視聴率でなんとか毎週を乗り切っているだけのような印象を与えてしまいますね」(テレビ誌ライター)
松本の登場で一時的な視聴率のアップは達成したが、オールドファンからは改めて“なぜこうなってしまったのか?”という悲痛な叫びが出てしまう格好に。もちろん、最も肩身の狭い想いを肌で感じているのは、今だに弁護士として毎週出演し続けている北村晴男氏や本村健太郎氏なのかもしれないが…。
(木村慎吾)