お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が11月24日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演し、実姉の勤務していたタピオカ店オーナーへ恫喝メッセージを送信していたタレントの木下優樹菜について言及している。
そもそも木下の恫喝メッセージの存在が発覚したのは10月上旬であり、1カ月半以上、同番組でこの問題を取り上げてこなかった点について、松本は「ネット上では1カ月以上炎上していて、テレビでは扱わない。僕としては扱った方が良いんじゃないかなとずっと思ってて。待て状態だった」と話し、扱いたくても扱えない事情があったと吐露。続けて、「こうなった時にいきなりゴー言われているみたいで。しつけをされている犬のような気になるので、コメントしたくない。せきを切ったように言うのは」ともコメントしている。
また、騒動発覚から活動自粛を発表するまでの1カ月半という期間について、「ちょっとタイミングを見誤ったんだろうな。ご本人なのか事務所さんなのか。正直、臭いものに蓋をした感が否めない。今の時代、炎上しちゃうから下から蓋をしてもグラグラなって、土鍋の蓋のように蒸気がバーって出るでしょう。はよ開けな、開けなって、開けた頃には煮過ぎた白菜のようにタレントもくたくたになっているというそういう状態」と表現。騒動を“スルー”しようとした関係者ならびに本人へ苦言を呈すると共に、現代社会ではそのやり方は適切ではないと主張した。
「ここ数日、これまで木下の件を一切取り上げてこなかった各報道番組やワイドショーが、揃いも揃って一斉にタピオカ恫喝騒動に触れ始めています。松本は、自身が取り上げたいタイミングに“待て状態”とされ、いざ木下が活動自粛を発表した途端にまるで操り人形のごとく“さぁコメントしろ”と促されることは、情報番組を任される立場として不快に感じたのかもしれません。また、木下の件で報道の自粛が一部で敢行されていた点を“土鍋の蓋”にたとえて話しましたが、これは関西テレビの『快傑えみちゃんねる』に出演した際、所属タレントの不祥事を隠そうと各メディアへ圧力をかける芸能プロダクションへの苦言としても全く表現を使っていました。ネットでも『えみちゃんねる』での松本の発言には『これって木下の恫喝騒動のことを言ってる?』などと囁かれていましたが、今回も同じ比喩表現を使ったことから、やはり松本はかねて木下の件を自身の番組内でもスルーすることには反対だったということでしょう」(テレビ誌ライター)
ネットからも、松本が再び“土鍋の蓋”との表現を使ったことに関し、「やっぱり松ちゃんが今まで“事務所が抑えてるケースがある”と匂わせてたのはこの件だったんやなぁ」「それにしても松本さん、例えが上手だね」「事務所からの圧力はやはりあったのですね」などと様々な声が出ており、同番組内での言及が遅れた事情へ理解を示している。
一方、恫喝メッセージに加え、報道規制のイメージすらも纏ってしまった木下。世間からの許しを得るには相当の時間を要することになりそうだ。
(木村慎吾)