いよいよ気温もぐっと下がり、真冬の寒さを実感してきた頃ですね。この時期は血圧が上昇するので、高血圧の人はとくに注意する必要があります。放置していると動脈硬化を促進し、脳卒中や心疾患といった重大な病気リスクを高めるといわれています。
血管の名医として知られる池谷敏郎さんは、高血圧の対策として、食事や運動習慣、睡眠などの血圧コントロールに影響する「生活習慣の改善」を勧めています。中でも、池谷さんが注目するのが「GABA」の降圧効果。GABAとは、穀物や野菜、果実などに含まれるアミノ酸で、交感神経の働きを抑えて副交感神経を優位にしてくれるそう。これによって、血圧の低下をもたらす効果が期待できるのだとか。
さらに、GABAの自律神経を介したリラックス効果で睡眠の質が高まれば、その効果がより高まると考えられるそうですよ。GABAを含む食材としてオススメなのが「大豆もやし」。いつもの食卓に、積極的に取り入れてみましょう。
また、最近では、GABAが含まれているトマトミックスジュースなどの市販ドリンクもあるようです。さらに、栄養価が高いことで近年注目を集めるモリンガという植物にも、GABAが含まれています。モリンガの健康飲料なども出ていますので、うまく取り入れれば高血圧対策としてよさそうです。