ジャニーズオーディションは、他薦が多い。家族や親せき、学友が勝手に履歴書を送り、ジャニーズ事務所から連絡が来て、本人が初めて知ることが多いという。
Kis-My-Ft2・宮田俊哉の場合は、母が応募している。その母は大のKinKi Kids・堂本光一ファン。宮田は幼いころから“英才教育”を受け、結局、母になかば強引に入所させられた。
「幼い頃から、家の中は光一のポスターがたくさん貼られていて、常にKinKiの曲が流れていたそうです。『俊くんも光一くんみたいに王子様になるんだよぉ』と言われて育てられ、オーディションに合格したことで、本人もすっかりその気に…。ジャニーズJr.内でさまざまなユニットを組み、トントン拍子でチャンスをつかんだことによって、容姿に自信を持てるようになったそうです」(アイドル誌ライター)
“マミー”こと母は、今でも大の仲良し。マザコンの気があることを認めるほどだ。現在31歳。ひとり住まいのマンションに、母が突然掃除をするためにやって来ることが多いが、嫌な気持ちにならないという。誕生日やクリスマスには贈り物を欠かさず、一緒に歩いていたときに母が彼女と間違われ、喜んだときは「かわいい」とさえ思った。
「小・中学生のときに美容院に行くときは、お母さんが決まって光一の雑誌の切り抜きを持たせたといいます。宮田はそれを美容師さんに、『これと一緒にしてください』と言って渡したそうです。ジャニーズに入ってからも、光一ヘアに寄せていました。でも、それは片思い。メンバーの北山宏光がKinKiの番組に出るということで観ていたら、光一が『キスマイにオタクのやつ、おるやろ。あいつはうちの番組、呼ばんでエエから』と言ったそうです」(前出・アイドル誌ライター)
宮田は、ジャニーズ随一のアニメオタク。光一はそれをイジったつもりだったが、受けた側のダメージは大きかった。母からは、「もういい年なんだから、そろそろジャニーズっぽくカッコいいことやんなさいよ」と進言されているが、本人はアニヲタを卒業して王子様にキャラ変するつもりは毛頭ないらしい。
キスマイは、「第70回NHK紅白歌合戦」への初出場を決めた。それは2年前にKinKiも立った夢舞台だ。マミーにとっては、ダブルの喜びかもしれない。
(北村ともこ)