特殊詐欺グループとの金銭を介した関わりが問題視された吉本芸人らとは対照的に、物騒な恫喝メッセージを一般人に送りつけ、さながら“反社会的勢力”のような物言いで凄まじい反発を受けてしまったのがタレントの木下優樹菜である。
「チョリース」の掛け声でお馴染みの“元ヤンキャラ”として芸能界に突如として現れ、今やインスタグラムでのフォロワー数が500万人超えという異次元のインフルエンサーでもある木下は10月上旬、実姉が勤務していたタピオカ店経営者とトラブルに発展し、「これからの出方次第でこっちも事務所総出でやります」「いい年こいたばばあ」「筋道くらいとおしなよ」などと恫喝めいたダイレクトメッセージを送信していたことが発覚。一気に大量の批判が寄せられると、木下は10月9日時点でインスタグラムに謝罪の言葉を投稿したが、当初、主要ワイドショーがこの騒動を一切報じなかったことから、炎上が過熱の一途を辿り、発覚から2カ月が経過しても尚、6万6000件を超える批判コメントが寄せられるという異常事態となっている。
「この恫喝騒動を報じたのが一部の週刊誌やネットメディアに留まっていた点や、恫喝の発覚後も木下が田舎の学生と触れ合う“お涙頂戴”の心温まる交流バラエティ番組が放送されたことなどが重なり、通常の不祥事を凌駕する勢いで心象が悪化していきました。また、かねてよりテレビ番組では学生時代の喧嘩エピソードや、クラスの気に入らない女子を登校拒否に追い込んだという事実を武勇伝として自慢げに話し、『調子こいた女』が一番嫌いであることを言い放っていた木下ですから、その分、こういった事態に直面した場合には反動も凄まじいものとなってしまったのでしょう。恫喝メッセージの送信も含め、そのリスキーなキャラ設定も併せて自業自得だと考えられても仕方がないですね。夫でお笑いタレントのFUJIWARA・フジモンには一部から擁護や応援の声が集まっていますが、木下はまさに四面楚歌の窮地に立たされています」(テレビ誌ライター)
実姉が受けた給与待遇をめぐって、経営者と真っ向対立するというのは“元ヤン”キャラで上り詰めてきたユッキーナらしい義理人情の一面を覗かせるものではあったが、さすがにメッセージでの言葉選びや語調にはもう少し慎重になるべきだったと言わざるを得ない。
もちろん、今この段階では木下へキツイ言葉を浴びせているワイドショーのコメンテーターや芸能人たちも、“2020年は我が身”となっている可能性も否定はできない。人前に立つ特殊な仕事である以上、日々の振る舞いの是非を客観的に見定める能力が求められるといえるだろう。
(木村慎吾)