ビジュアル系エアーバンド・ゴールデンボンバーのボーカルを務める鬼龍院翔が1月31日放送の「快傑えみちゃんねる」(関西テレビ)に出演し、メンバー内の収入格差や不仲説について言及している。
他メンバーが“エアー”で楽器を演奏しているのに対し、鬼龍院だけは作詞・作曲を任されていることから「著作権印税は僕が貰ってるんですよ。それ以外は4等分なんで」とギャラの分配ルールを明かすと、「著作権の印税が凄く多かった時には(メンバー内で収入の)差があったかも」と収入格差があった時期を回想。しかし、著作権印税だけでなく、ライブやグッズからの収益も大きい為、実質的な格差については「言うなれば、(鬼龍院自身が)3億、(他メンバーが)2億みたいな」とざっくり説明している。
また、ネットではゴールデンボンバーの不仲説が囁かれることもあるが、これについてもエアーでのギターを担当する歌広場淳は「バンドの不仲の原因は音楽性の不一致だと思うんですよね。ウチは鬼龍院だけにしか音楽性が無いので、ケンカしないんですよ」「僕らは何もできないんで付いていきます」とし、ケンカになるほど他メンバーは音楽へのこだわりを強く持っていないという“エアーバンド”の特性を語った。
「鬼龍院以外に“音楽性がない”と自虐し、不仲になりようがないとぶっちゃけた歌広場の様子からは、ゴールデンボンバーの仲の良さがひしひしと伝わりました。また、楽曲『女々しくて』の大ヒットにより数億円レベルの巨額印税があったとされ、そのような大金を前にしてもメンバー内の関係性が変わらなかった点については、『このグループには意地が悪くて性格の悪い奴が居なさそうなので、見ていてホッコリできる』『売れて儲かっても、メンバーが各々のキャラと実力を自覚してブレてないからできてるんだと思う』『ずっと仲良しでいてほしい』などといった反応が並んでいます。音楽の稽古が必要ないとは言え、ダンスや賑やかしの寸劇という面では他メンバーもしっかりと存在意義をもたらし、それぞれが互いの役割をリスペクトし合っている印象を与えているのかもしれません」(テレビ誌ライター)
ボーカルの鬼龍院にしか音楽性が無くとも、バンドとして許されてしまうのは、“エアーバンド”なる稀有なジャンルを極めた彼らの作戦勝ちと言える。
カネでも音楽でもケンカしない結束力の強いゴールデンボンバーこそ、息の長いグループとして今後も活躍し続けていくことになりそうだ。
(木村慎吾)