女優の石田ひかりが2月19日に、感染の広がる新型コロナウイルスに関して、思い切った対策が必要との認識を示した。インスタグラムにて「とりあえず明日から週明けくらいまで(もっと長くする必要があるかもしれません)子供たちの幼稚園や学校を、一斉にお休みにしてみたらどうでしょう?」と提案したもの。
その上で、共働きの家庭など子供の面倒を見られないケースに関しては「学校で過ごすとか…」と対案を示している。この提案には賛成派と反対派の両方から様々な声があがっているようだ。
「子どもへの感染を心配する親たちからは《その通り!》《いずれはそうせざるを得ないかも》といった賛成の声が続出。一方で共働き家庭を中心に《親も一緒に休めないと意味がない》《子供たちを集めて学校で過ごさせるなら休みにする必要がないのでは?》といった声も出ています。もっとも石田自身も『かなりの無責任を承知での提案』と前置きしていますし、あえて先陣を切ったという点で意味のある発言と言えそうです」(女性誌ライター)
一部のネット民からは「子育てを知らないヤツが適当なことを言うな!」といった脊髄反射的な反応も出ているが、石田自身は高二と高一の娘を育てる母親。10年前にはよりよい子育て環境を求めて都心から神奈川県鎌倉市に一家で移住しており、子育てを安易に考えるようなことはないはずだ。
「石田は一人の母親として、諸外国に比べて動きの遅い当局や、人権ばかりを口にして感染拡大を防ぐ手立てを妨げかねない世情に問題提起をしたかったのかもしれません。アメリカでは武漢市やクルーズ船からの避難民を米軍基地に2週間隔離しており、他国もおおむね同様の措置を取っています。しかし日本では法的根拠がないとの理由から強制隔離を行わず、武漢市からのチャーター便では感染検査すらも拒否する人物もいたほど。そういった動きがWHOを含めて海外から疑問視されるなか、あえて無理筋の提案をすることで、子を持つ母親たちの悲鳴を世間に訴えたかったのではないでしょうか」(前出・女性誌ライター)
影響力のある著名人だからこそ、その影響力を問題提起に活用するという、勇気ある発言だったのではないだろうか。
(白根麻子)