女性には女性らしさ、男性には男性らしさが求められるのは、もっともなことかもしれません。そして、そのことは差別ではなく区別といえます。
例えば、男性の水着は上半身を隠しませんが、女性の場合は上半身も隠します。女性と男性は、明らかに違う生き物なのです。しかし、だからといって、恋愛においては女性だけが自分に制限をかけてしまいがちなのはどうしてなのでしょう。
会話、行動……さまざまなシーンで、女性のほうに足枷があります。不思議ですよね。同じ人間なのに。でも一方で、女性自身が「こういうことをしてはいけない」とか、「こういうことを言ってはいけない」とか、周囲から規制をされていないのに、自分で自分を抑制してはいないでしょうか。
自分を抑制するということは、自分の本音をみせないということ。そしてそれは、付き合っている相手を信頼していないことでもあります。本音をみせないままでは、彼との関係は深まっていきません。
愛する人への愛情を示すこと、愛する人から愛情を受けることは、とても素晴らしいことです。彼が考えていることやあなたの願望の中に、恥ずかしいことはひとつもないのです。
もしも、2人の考え方に食い違いがあるとしても、それはあなたが間違っているからではありません。たまたま、相手との相性が合っていないだけの話なのです。相手との相性を見極め、これから永遠に、共に歩ける相手であるかを確かめるためにも、あなたはあなたらしくあるべきではないでしょうか。
そのためには、まずは自由な心で自分自身を解放していくこと。それが、新しく魅力的なあなたを作り出し、幸せな結婚へと向かう近道ではないでしょうか。
(恋愛カウンセラー・安藤房子)