“コロナ太り”を回避するには1日どのくらい運動すればいい?

 新型コロナの影響による外出自粛要請や在宅勤務などで外に出られない日が続いていますが、そんなとき気になるのが運動量の低下による“コロナ太り”ではないでしょうか。

 リンクアンドコミュニケーション社が2020年2月から4月の2週目にかけて、AI健康アプリ『カロリーママ』『カラダかわるNavi』『カラダかわるNavi for スポーツクラブ』のユーザーに対して実施した調査によれば、3月末から4月2週目の時期に1日の日本人の平均歩数の半分未満となる「3,000歩未満」になった人が、28.4%いたそうです。コロナ騒動以前の1月では17.8%だったところ、10.6ポイントも増加しています。

 同社が厚生労働省の推奨活動量と比較したところ、「3,000歩未満」の人は、1日に約90kcal分の消費エネルギーが不足しているとか。ちなみに、厚生労働省の「健康づくりのための運動指針2006」によれば、体重60kgの人が、90kcalを消費するために必要な活動の時間は、それぞれ次の時間となっているそうです。

掃除……24分

日曜大工……26分

軽いエアロビクス……17分

腕立て・腹筋……23分

スクワット……17分

ウォーキング……21分

ジョギング……15分

自転車……26分

 現状、歩数が大きく減った実感のある人は、思っている以上に長い時間、運動をしなければならないようですね。でも、家でできることを実践してエネルギーを消費するようにすると、コロナ太りは回避できそうです。

 また、対策として食事制限をする人が多いと思われますが、プロテインレシピ研究家である山崎志保さんの著書「基礎代謝UPで燃えるカラダを作る プロテイン ダイエット レシピ」(河出書房新社刊)によれば、偏った食事制限は一時的に効果を感じても、リバウンドしやすいのだとか。なぜなら、タンパク質の摂取量が減ることで筋肉が落ち、基礎代謝も落ちるという悪循環に陥ってしまうから。基礎代謝値は筋肉量に比例するため、タンパク質によって筋肉量を増やし、基礎代謝を高めることが、ダイエットを成功させるための最重要課題なんだそうですよ。

 筋トレや運動と共に、タンパク質を摂取して筋肉量を増やすことが、コロナ太りを賢く回避するコツといえるのかもしれませんね。「ちょっと心配……」という人は、ぜひ実践してみてくださいね。

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