競泳の池江璃花子選手が5月18日、自身のインスタグラムアカウントを更新し、髪の短い現在の姿を披露。「初めてこの姿をお見せします」と綴っている。
池江選手は2019年2月に白血病との診断を受け、およそ10カ月間に及ぶ入院生活を経て12月に退院。以降はジムでのトレーニングの様子なども紹介し、普段の投稿ではウィッグやニット帽を着用した状態で写っているが、今回は「今日、初めてこの姿をお見せします」と黒髪の短髪姿を初公開した。
添付されたメッセージには「私にとっては、生きていることが奇跡です。ここにいられることが、まるで奇跡のようです。1年前、私は自分自身との戦いに、絶対負けないと誓いました。そして家族や友人、温かい応援をくださった皆さんのおかげで、病気を乗り越えることができました」「現在、世界中が不安で辛い日々を送っています。このメッセージが、アスリートの仲間にとっても、また同じように苦難と戦っている誰かにとっても、小さな希望になればうれしいです。私たちは一人ではありません。恐れのない日が一日でも早く来ますように。どんなトンネルにも必ず出口はあります。みんなで乗り越えていきましょう」と綴られており、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、出口の見えない闘いにも、必ず終息の日が訪れるはずだと信じている。
「全体的に以前より痩せたようにも見える池江選手ですが、本人が『生きていて、ここにいられることが奇跡です』と語ったように、彼女が元気でいる姿をSNSで公開してくれるだけでも、ファンにとってはたまらない更新となったでしょう。また、闘病中の女性がウィッグを外した状態の姿を33万人ものフォロワーに向けて披露することは非常に勇気の要る行動だったはずですが、コロナ禍を皆で乗り切る為の小さな希望にしてほしいという彼女の想いには感動の声が躍っており、『本当に綺麗なのは病に打ち勝つという強い気持ちと、自身の姿に誇りを持っている美しい心だと思います』『自分の事で精一杯だったはずなのに皆を励まそうとしている。本当に良い子』『他人を思いやる気持ちも忘れないなんて素晴らしい』といった反応が上がっています。もともと水泳帽を被る姿がお馴染みだったことから、現在のベリーショートヘアーについても違和感がなく綺麗に見えるという声や、『元々お顔立ちが美しいのに加えて、いつも笑顔だし、頑張ってるし、とにかく生命感が溢れてキラキラ輝いています』とのコメントも寄せられています」(エンタメ誌ライター)
白血病との診断を受けた際、池江選手は自身のツイッター上で「私は、神様は乗り越えられない試練は与えない、自分に乗り越えられない壁はないと思っています」と投稿し、完治を目指す強い信念を表現していた。
あれから1年と3カ月が経過し、今度はコロナ禍にあえぐ日本を勇気付けられるまで這い上がった池江選手。もはや彼女の辞書には“不可能”の文字など存在しないのかもしれない。
(木村慎吾)