俳優・千葉雄大が主演する深夜ドラマ「いいね!光源氏くん」(NHK)の最終回が5月23日に放送され、感動のラストシーンに早くも続編やスピンオフを望む声が数多く寄せられている。
次元ジャンプ(タイムスリップ)する方法を知った沙織(伊藤沙莉)は、「光くんとはもう暮らせません。あなたのことが嫌いだから」と嘘をつき、ラストデートで光源氏(千葉)は次元ジャンプ。ところがそれから半年後の花火大会の夜。沙織が花火を見上げていると隣から聞き覚えのある光の声が。沙織が「なんでいんの!?大切な場所って言ったじゃん」と咎めると、「気がついたらここにいたんだ。いつの間にか沙織殿と見る景色が私の大切なものになっていた」という感動の展開が視聴者の胸を熱くした。
ハッピーエンドに喜びの声が上がる一方で、気の早いドラマファンは「光君と沙織さん、家庭を持つとなると戸籍の事とかちょっと心配」「現実問題、光くんは戸籍ないしねー、健康保険ないから病気になったらどうするの?」などと、心配する声もあったようだ。
「4月期はコロナ禍の影響が大きく、放送延期する連ドラがほとんど。そんな中で『源氏物語』の中で雅の世に生きていた平安貴族が現代に出現。地味で自信のないこじらせOLの家にヒモ同然で暮らす“イケメン居候コメディ”は、暗いニュースの中、見る者をほっこり癒してくれました」(テレビ誌ライター)
中でも光源氏役の千葉雄大が“絶妙のキャスティング”として絶賛されている。
「ドラマ『家売るオンナ』(日本テレビ系)シリーズではナルシストの足立聡、『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日系)では冷淡でエキセントリックな成瀬竜など、数々のイケメンを演じてきましたが、今回のほうっておけない可愛げのある光源氏役は、まさしく千葉にしか演じられない役だったといえるのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)
続編を希望する声に対して、制作統括の菅原浩氏は「(全8話が)短いと感じられるのはある種、光栄」とした上で「ラストまで見て頂いた上でこの先も見てみたいというご要望が出てくれば、制作者としてもご期待にそえるよう検討したい」とコメント。続編の可能性は、十分にありそうだ。
(窪田史朗)