KinKi Kidsが6月17日にリリースする42枚目のシングルタイトルは「KANZAI BOYA」だ。命名したのは堂本剛。昨年のドームコンサートのコーナー内で誕生したもので、まさかのシングル化となる。本来、5月5日に発売を予定していたが、緊急事態宣言の影響で発売が延期になっていた。
KANZAI BOYAとはKinKiに落ち着く前、故・ジャニー喜多川さんから提案された幻のデュオ名だ。ジャニーズ事務所にとって初めて関西ジャニーズJr.から誕生した2人組。ジャニーさんは「近畿」ではなく「関西」、「S」を「Z」と表記することにこだわりを持った。さらに、本来の発売日である5月5日にも意味があるという。
「その日は、中学生だった剛が光一と初めて会った日。2人がジャニーさんと初めて対面した日でもあるのです。ジャニーさんを敬愛する心が強い剛は、リリース日に3人の縁や運命を乗せたわけです」(アイドル誌ライター)
92年にSMAPのバックダンサーとして「NHK紅白歌合戦」に出演した際は、「KANZAI BOYAです!」と紹介されている。翌93年4月に放映された「キスした?SMAP」(テレビ朝日系)で、KinKiに変更。このわずか数カ月の間に、V6・井ノ原快彦とTOKIO・長瀬智也が加わったカルテット「ジパング」としてデビューする企画もあったようだが、頓挫している。
剛のジャニーズ愛は人一倍強い。ジャニー喜多川氏のみならず、ジャニー喜多川氏の実姉で、ジャニーズ事務所代表取締役会長・藤島メリー泰子さんの愛情を、文字通り“肌で感じて”いるからだ。
「メリーさんが着物の生地で作ってくれた甚平を、剛はパジャマにして使っているのです。着物とあって、肌ざわりが抜群。Tシャツ、短パンで寝るより気持ちが良く、『メリーさんが選んでくれてんなぁ』という愛情に包まれて寝るのが、リラクゼーション効果につながっているかもしれません」(前出・アイドル誌ライター)
剛は芸能活動で多忙を極めた10代で過呼吸症候群、パニック障害を患い、17年6月には左耳の突発性難聴を発症。体調管理には人一倍気を遣っており、枕の調整、ストレッチ、アロマ、入浴時のバスソルトほか、安眠にも注意を払う。メリーさんのハンドメイドによる就寝スタイルも、今では日常化しているようだ。
光一ともども、“ジャニーさんあるある”をネタとして語り続けてきた剛。実はメリーさんからも寵愛されていた。剛は真のジャニーズっ子だ。
(北村ともこ)