歌舞伎役者の片岡孝太郎が7月13日に自身の公式ブログ「片岡孝太郎の話すことあり 聞くことあり~松嶋屋若旦那の歌舞伎日記~」を更新。知人がUber eats配達員として働く現場を目撃し、ショックを受けたと記している。
新型コロナウイルスの影響により、4月から10月までのおよそ半年間、歌舞伎の舞台への出演予定がないと明かした片岡。「半年以上歌舞伎の舞台から離れた事は私の人生では無いと思います」と綴ると、車を運転していたある日の“ショックだった”出来事を振り返った。
先日、「良く見かけるUber eatsの自転車、自転車の皆さん中々運転が荒いので思わず顔を覗きこむこともしばしば 先日も此方は信号で停車していたのですが、つい顔を覗きこんでしまい、、、その時はただただフリーズしてしまいました」とし、配達員の顔に驚いた様子。
片岡は「この自粛期間中、歌舞伎役者や関係者が離職をしたりバイトをしている話はあちこちから情報はありました、特殊な例で言えば漁師になった人も」と歌舞伎の世界にも経済的困窮者が出ていると説明。続けて、「先日のUber eatsの人は主要な歌舞伎関係者のひとりでした、わかってはいた事ですが実際に直に歌舞伎以外で汗を流している彼の姿を見るのは大変にショックでした」と、知人が配達員をしている現場を目撃してしまったようだ。
だが、片岡自身もUber eatsのドライバー登録のみはしているとし、「このまま別枠でeatsのボタンをクリックしたら僕も直ぐにeatsのバイトが可能に」という状況。「梅雨が明けたら考えようかなぁ、体力作りと食費?食べたいスイーツを遠慮無く買う為に…」とも綴っていた。
「コロナ禍における歌舞伎界の窮状がよくわかる片岡のブログでしたが、全体的にUber eats配達員を低く見るような雰囲気がみて取れるとして、あまり評判はよろしくありません。本業一本でやってきた関係者が歌舞伎以外で汗をかいていたのが“大変にショック“だと語った片岡ですが、このご時世、そういった綺麗事を言っていられる場合ではない。読み方によっては、アルバイトに奮闘するその歌舞伎関係者に失礼な内容であり、またUber eatsの配達員にとってもあまり気持ちの良いものではないはず。ネットでも片岡のブログに対して、『収入がないから何とかしろ!と喚くより、立派ではないだろうか』『私がその関係者なら、片岡ウザって思うかな。ショックとか、、上から偉そうに言うな』『言いたいことは分かりますが、一歩間違えれば職業差別みたいな印象を与えかねません』『生活の為必死に働く方に対し、失礼な物言いだと思います』と、ネガティブな意見が殺到しました」(週刊誌記者)
また、最近ではUber eatsドライバーへの登録申請が急増しており、地域によっては思うような稼ぎに繋がらないケースもあるという。
そうした中で、自身も梅雨明けには「体力作りと食費?食べたいスイーツを遠慮無く買う為」に配達員へのデビューを示唆した片岡には、「スイーツを遠慮無く買いたい為? 本気でおっしゃってるんでしょうか。生活の糧を得るため一生懸命働く方達の足を引っ張らないで下さいね」「梅雨明けたら体力作り、、とか、上からの発言ですね」などといった批判もあった。
松嶋屋のサラブレッドには、庶民の切羽詰まった経済事情を理解することは困難だったのだろうか。
(木村慎吾)